今日、PCをいじっていて、たまたまラジオでNコンの放送中と知り、たまたま再生したその時に流れていたのが、たまたま自分の出身の公立中学校の演奏でした。中学生の合唱、一体何年聴いていなかっただろうか…気分はたちまち中学生時代に舞い戻り…とまではならなかったけど、それから暫し、様々な中学校の演奏を聴き続け、自分の音楽のルーツの一端に触れた、触れさせられた偶然には、何か意味を見出さなければならない気にさせられています。

 

そうだ前日には、最近生徒さんになった子が、楽器を有名な演奏家に習っていると知りました。「有名な演奏家さん」は直接知り合いではないけれど、大学の同期であったことは記憶にあり、でもそれを話したら何故か現実感の無いもののように感じ…

 

ここで触れたかどうか覚えていないけれど、市井でのソルフェージュと作曲の指導にここまで需要があるとは、ほんの少し前まで思わなかったし、大学生や中学生の私がよもやこのような役割を担うようになるとは考えもつかなかったでしょう。中学生の時には中学生の時の、大学生の時には大学生の時の夢があり、今から思えばそれぞれ根拠も無く漠然としたものだったけれど、その時その時でそれなりに目の前のものに一生懸命で、何かを捨てたり大きく方向転換をした記憶も無く、いつの間にかこの場に立っていたという印象です。

 

日々豊かな時間だと思ってはいるけれど、自宅と職場の往復で、演奏会や展覧会に向かう時間すら取れず、眠りにつく直前までレッスンに付随するあれこれに手を付けていて、これを忙しいというのか、いや時間というものはどうにかうまくやりくりできるのではないか、いや、レッスンのための準備は譲れないし…忙しいとは何ぞや、己は忙しいのか否か、そんなことをぐるぐる考えている日々です。まあ、何週間か前、自分比で余裕の無かったときはおうちの中も速足で歩いていました…このときは誰の目にも本当に忙しかったでしょうか。