そこから何が見える? | ツギハギダイアリー Version2.0

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輝いているフリをする、そんな生き物ばかりいる

もう4ヶ月。



引っ越してきてから、まだ間もない感覚も残ってるけど、


最近の気温の下がり具合を考えると、


確実に季節は移り変わっていることに気づかされる。




満員の電車に乗ることが当たり前になって、


特に耐えられないほどの不快感を感じることもなくなってきた。


ひとことで表すなら”慣れ”なのかもしれないけど、


自ら望んでるわけじゃない。


仕方がない…といって諦めているだけ。


なのかもしれない。




昨日、2人で筑波山へ行ってきた。


昼前に、突然思い立ったので。



高速を使って1時間弱。


途中、筑波山の周りには平野が広がっていて、

刈り取り前の稲穂が台風の影響を受けて倒れ掛かってしまっている。

晴れてると思ったら突然の雨。

山にも雲がかかっている。



天気を気にしながらも、中腹のケーブルカー乗り場まで行き、


そこから山頂まで約8分。


思っていたより、すんなりと上まで行けるものだ。



日本で2番目に古いというケーブルカーはとても優雅で、


ゆっくりと山頂目指して引っ張られてゆく。


時速130kmのつくばエクスプレスは確かに便利だけども、


ケーブルカーに感じる魅力はそれに勝るものがある。




山頂にはかなり広い土地があって、そこに売店や展望台が立ち並んでいる。


次々とやってくる霧のような雲のおかげで、


景色はほとんど見ることができない。



それでも、澄みきった空気と山頂の静けさが心地よくて、


しばらくそのまま、時間を過ごした。



どういうわけか、山頂には1匹のねこがいて、


周りの人々に動じることもなく、自分なりの時間を過ごしている。


その生活に少し羨ましく思いながら、


帰りのケーブルカーを待つ。




大したことをしているわけではないけど、


常に時間を意識しながら生活する日々。


それは季節というよりも、分単位で捉えるような、慌しいもの。



だからというわけではないけど、


時間がゆっくりと進む場所に行きたいと、


自然にそう、思ったんだと思う。




人の一生は限られたものだけど、


その中で本当に満たされた生活を送るためには、


ゆとりが必要だと思う。


切実に。