飛行機はバラナシに寄り、その後デリーに着いた。
ラジェンダさんにはデリーに戻る日程を話してなかったので、メトロでホテルに向かおうと思ったら、なんとメトロは封鎖。

プリペイドタクシーを頼む。
ドライバーは「どこのホテルに泊まるのだ?もうブッキングしてるのか?」と聞いてくる。
もう予約してあるし、お金も払ってるから他のホテルへ変更することはできません、とはっきり言う。
プリペイドタクシーのドライバーは無口だし、決められた場所へしか行けないはずなんだけど、どうもこの頃になるとタクシーの運賃が安いからなのか(プリペイドの料金は街中でタクシーつかまえて乗るより遥かに安いと思う)、どこか別のところからお金を稼ごうという気持ちが起こり始めてる感じがムンムンする。
私は元々インドでもチップを払って来たけど、前回まではドライバーからチップをくれと言われたことはなかった。
ところが今回はオートリキシャのドライバーでも何でもチップを要求されることがほとんど。
しかも、道を間違えたり、余計なことをしたり、荷物も運ばないドライバーほどチップを要求して来たような気がする。


ラジェンダさんに会うと

あなた、ちゃんと帰ってくる日教えないとだめでしょう!!
迎えに行ったのに!!

と怒られる。
いや、大人だからさ・・・ちゃんとタクシーぐらい乗れるって・・・。
この日はホテルにチェックインせず、このまま夜行列車に乗ってラジャスタンに向かう。
と、ラジェンダさんに言うと

何時の電車?どこに行くの?

ジョードプルに行くエクスプレス。何時だったかなー


と話していると、カウンターにいた20代の男性が私たちに向かって言った。


9時45分ですよね


これがジェームズ(仮名26歳日本人男性)との出会いだった。