まー、そんなわけでカジュラホ(爆)


二日目も寺院巡り。
午後から「滝を観に行かないか?」という、ホテルスタッフPの申し出を断り、ホテルに戻る。
シャワーを浴び、昼寝をするという娘を置いて、外出・・・っていってもねぇ、道一本でて終わりなんだけど・・・。
お昼ご飯を食べるほどでもないし・・・。
あーそうだ、電話しないと、ってことで、公衆電話屋に向かおうとすると


どこに行くんですかー?買い物ですかー?ボクもついて行っていいですかー?


Pの申し出を力強く断る。
カジュラホは本当にのんびりのんきな町で、人もいい。
デリーや他の観光地と違って強気なアピールもない。
夜はともかく、昼の外出、しかも歩いて2、3分のところに行くのに心配いらない。
でも彼がついてくるのは、私を自分の知ってる店に誘導したいとか、私が買い物したらそのマージンをピンハネしたいとか、そういう類いのことを狙っている為だ。

まー、ピンハネしたところで大したことないんだけど、他のホテルのスタッフはまじめに掃除なんかもしてるのにさー・・・こいつ何にもしてないのに、くっついてきてピンハネさせるのはなー、と思って・・・・。

電話をかけ終わり、水とスナックでも買おうかとふらふらしていたら男の子が駆け寄って来た。


お水ならこの店で買うといいよ!!


どうも彼のおじさんの店らしい。
店のおじさんも陽気で親切。
あれこれ欲しいものを言って探してもらった。
そこにはこの男の子のいとこもいて、彼はドイツに出稼ぎにいっていて、ホリデーでカジュラホに帰って来てるという。


ふーん、ドイツなんてずいぶん遠いところに行ってるんだね。

僕の親戚がドイツに住んでるからね、安心だし、仕事も紹介してもらえるし。

へー、ドイツどう?

いいけど・・・。

私はドイツ行ったことないけど、カジュラホいいところだから、仕事があれがここに住みたいわ。


そうだろ!!カジュラホはベストだよ!!
カジュラホは本当にいい町なんだ!!
君が気に入ってくれて嬉しいよ!!



そこにいた全ての人が熱血しながら話しかけてきた(爆)
すると男の子が


今晩、僕の家に来て。
ダンサーやミュージシャンが来るんだ。
みんなでご飯を食べながら楽しむんだよ。
ねー、来て、来て!!


とご招待してくれたのだけど。


ごめん、今日はダンスを観に行くことになってるのよー。
もうお金払っちゃったし、キャンセル出来ないの。


大丈夫、ダンスが終わった頃迎えに行くよー


いや、そうじゃなくて・・・(笑)
まー、正直に言うと、ちょっと行ってみたかった。
ドイツに出稼ぎに行ってる彼もいるので、夜いきなり行くのが不安なら今一緒に様子を見に行こうか、とも言ってくれた。
ダンスのチケットは300ルピー。
無駄にしても惜しくない金額と言えばそうだけど・・・ダンスも見たいことは見たいのだ。
それに、今までインドで体調トラブルを起こしたことはないんだけど(ええ、他のトラブルはありますよ・・・)さすがの私も現地の人の作ったものを飲み食いするのは結構しんどそうな気がした。
行って、飲み食いしないのも失礼だし。特に知り合いというわけでもないし。
ここは丁寧にお断り・・・・してるんだけど、もうこの男の子が諦めてくれない(笑)
電話番号教えて、ホテルに迎えに行く、と。
ホテル、目の前だからねぇ(笑)

わかった、じゃ、ダンスが終わった頃にホテルに来て

そう言ってから、どうしよーと思いながらホテルに戻る・・・・・。
娘が昼寝していたので、ドクターのところに行ってお茶をごちそうになった。
夜にもう一度トリートメントをしてもらおうかと思ってたんだけど、翌日またあの油まみれを落として飛行機に乗るのが面倒なのとダンス後に本当にあの男の子が迎えに来ていたら困るなーと思い、
ドクターにはそこでお別れすることにした。
ドクターは、自分がケララに戻った時にくるように、と。ケララにはちゃんとした施設があるから、そこでもっと深くからだと向き合えるトリートメントをした方がいい、とのことだった。

そして時間になったので、Pがまた彼の友人のオートリキシャドライバーを呼んでくれて、ダンスを観に行く。
ダンスが始まる前、お土産物売り場で物色してるとやっぱりPが私の傍から離れない。
あーやだやだ。私はここでは買いません!!と宣言する。
さっさと席に着こう。


$余裕綽々



ラジャスタンとは違う音楽、衣装。

なのはともかくとしてー・・・・。
ミュージシャンがイマイチなのも置いておいてー・・・・。


ダンサー・・・これ、子供、しかも学生っちうか・・・中学生くらい?
とにかくプロではないよね・・・っていう・・・。
その証拠に、我々の後ろの席はダンサーの家族とおぼしきインド人たちがわんさかと座っていた。
もう彼らの目は


うちの息子、娘、孫の晴れ姿を観に来ました!!


っていう、暖かい目なわけよ。


学芸会に300ルピー払ったのか・・・・。

$余裕綽々


なんていうか・・・。
しょうがなく、恥ずかしく踊ってる女の子たちに対し、男の子たちは勢いがあるというか、好きで踊ってるという感じがして、それはそれで楽しめた。
それにカジュラホのカルチャーとして、これがここのダンスなんだなー、というのも分かり、良かったような気もした・・・。
300ルピーの価値があったかどうかはともかくとして・・・・。

終わってからPに


ダンサーは学生だったみたいだけど、いつもそうなの?
プロのダンサーの舞台はないの?

と聞くと


彼らはプロのダンサーだよ

という・・・そんなわけないと思うけど、仮にプロだとしたら、あれは見なくてもいいかなー(笑)
そしてPは、カジュラホ最後の夜だからみんなでスペシャルディナーを食べに行こう、というではないか。


なんであんたと行かないといけないのよ・・・・。


悪いけど、あたしたちお腹空いてないから帰るわ。
夕飯食べたいならあなたたちだけで行ってくれる?


ご飯食べてください!!お腹空きます!!
カジュラホ最後なのに!!どうして楽しまない!!

という彼の説得に耳もかさず、ホテルに帰る・・・。

じゃ、明日の朝は滝を観に行きましょう


どうも娘は滝を観に行きたいらしいので、それは了承した。
700ルピーだというのでそれを払うと

今の往復の交通費100ルピー払ってください

というではないか。

ほんの2、3分のところの往復に100ルピーは高い。
でももうめんどくさかった。
こいつと話すが嫌だった。
さっさと100ルピー払って終わりにした。

きっと700ルピーも、このリキシャのドライバーに全額入ってないんだろう。
そこは彼らの取り決めだ、私もあれこれ言いたくない、言う権利もない。


でもなー・・・こいつついて来なくていいんだけどなー、いちいち・・・。
明日の時間を決めるやいなや、外に出た。

どこに行くんですか

とまたついてくる。
ああ、もう出かけるのも嫌になってくる。

シャワー浴びて寝ることにした、カジュラホ2日目の夜だった。