$余裕綽々



ま、そんなわけで。
カジュラホ一泊目の夜にアーユルヴェーダマッサージを受けたんだけど。
期待していたドクターによる施術ではなく、奥さんの施術となった。
どうも最近はドクターはやっていないようだった。
もちろん奥さんも学校を出ていて、「ドクター」ではあるんだけど。

でもなんかなー・・期待していたのとは違っていた、と思う。
気持ちよかったし、次の日もすっきりとはしたんだけど。

油ぎとぎとで、どうなってもいい服を持って行っていたので、それを着て。
その日はドクターの家に泊まった。

翌日はぎとぎとのままの身体を洗う為に、ドクターがバケツに一杯のお湯を持って来てくれた。
そう、これをシャワーの水で薄めて身体と髪の毛を洗うのだ。
シャンプーも石けんもないので、身体はともかく、髪はオイルが落ちない。
まーでもそれがいいらしいから、あまり気にしないで、ブラッシングして髪をまとめておく。

そして、ホテルにいる娘を呼びに行った。
ドクターの家で朝ご飯を食べる為に。

ホテルに戻るとスタッフが

昨日どこに行ってたの?待ってたんだよ!

というので、謝り・・・また出かけようとすると

どこに行くの?!

とスタッフPがやってくる。

ドクターんちでご飯食べるのよ

というとどうも気に入らない模様。
それはともかく、ドクターんちの朝ご飯はこれまた美味しくて、食べ過ぎ。

その後、世界遺産に指定されているカジュラホの西の寺院群を観に行く。
これがホテルから徒歩5分・・・


えーっ、こんな近くにあるわけ?!


なんか想像してたのと違って、綺麗な公園みたいな感じ。
デリーのクゥトゥブミナールもそうだったけど、遺跡って感じがあまりしない、近くで見ないと。

行くまで、カジュラホのイメージって、こうなんていうか、鬱蒼とした中に寺院がひっそりある、っていう感じだったので、こんな綺麗な公園とか、のどかな田園風景の中にあると思ってなかったんだよね。

一通り見終わって出て来て、カフェでお茶をしていると、またしてもスタッフPがやって来て

弟の店に一緒にいってくださーい

という。
ちなみに彼、ちょっとだけ日本語を話す。
どうも今、日本人の女性と一緒に住んでるんだかなんだかで、日々日本語を覚えているようなのだ。
しょうがない、とその店に行くと、欲しいものまるでなし。
いつもならそこですっぱり断るんだけど、シルバーのバングルが気になったのでみせてもらう。


390ルピーだよ


えええええええ?!


高い、高すぎる。

っていっても600円ぐらいなんだけどさ。
ほっそいバングル。
ま、買ってもいいお値段なんだけど、そんなに欲しくもないのに無理して買うこともないというか、400ルピーならデリーに戻ればもうすこし選べるんじゃないかとか思って、


これちょうだい


と一本15ルピーの細いアルミと思われるキラキラバングルを10本お買い上げ。
ま、道中ぼきぼき折れて、今現在無事なのは7本しかないけどね。

シルバーは買わないの?

と何度も言われたけど、きっぱりお断り。
どうもPはよく日本人客をこの店に連れて来てるらしく、日本人客が感想を書き込んだノートを出して来た。


同じものならデリーで買った方が安いです


って書けばいいのか?(笑)
まーとにかく、少ない選択肢でわざわざ高くなってるものを買う必要ない。
後から聞くと、カジュラホの店はデリーで仕入れるので高いのは当たり前、なんだそうだ。

で、あれこれしてるうちにまたお腹が空くのが健康な人間のあるべき姿。

ドクターはランチも用意してあげるといってくれたけど、せっかくだから違うものを食べようってことで外に出た。

のはいいけど、なんといっても小さい町。店なんてほとんどない。
すると窓から手を振ってるおじさんがいるではないか。
看板はレストランだ。

じゃ、あそこ行ってみるか。

ってことでなんとかってレストランに入ってみた(笑)
もう覚えてないけど、カレーとビリヤニを頼んだ気がする・・・。

するとどこからともなく、ホテルスタッフPがやってきた。

ここの店、ボクが昨日勧めた店だよ


と言うではないか。
あんた、あたしに店勧めたっけ?
ふっと店のおじさんを見るとやっぱり変な顔をしている。

どうもこのPは我々がいくところいくところに出没しては、紹介料を店からもらってるようなのだ。

店のおじさんは「夜もぜひきてね」と行ってくれたけど、こいつが来るならやだな、と思うことしかり・・・。
ちなみにこの店の味は美味しかった・・・。

そして昼食後、残った寺院群を観に行った時にとうとう私は切れてしまった・・・・のだった・・・・。