汗をかくデザイン | Hanaoyaji オヤジでも花とアロマ好き
急ぎの企画書をやっとアップさせました。
あとは来週請求書を書いて、受けている請求書の支払いをすれば今月の急ぎの業務は終了です。
今はあまり急ぎの業務は無いのですが、しいて言えばクリスマスの飾り付けの準備です。
当初希望していた大きなボール状のオーニングがどうしても手に入らず、
今はオリジナルで作ろうかと思っています。
もちろん私が作るのですから、まだ誰も見たことのないようなデザインになります。
でも、そんなデザインは手間がかかるんですよね、とても綺麗ですが
(まだ作ってもいないモノにでも言い切れてしまうのが私の強いところです)
そういえば、昔こんな記述がフランロイドライトの本の中で書かれていました。
若手の建築家に向けて書かれた言葉で、
『細部に至るまでイメージが固まるまで鉛筆を取るな』
フランクロイドライトと言えば、近代建築のまさに第一人者で、日本では旧帝国ホテル(現在は一部のみ愛知の明治村に保存)が有名です。
当時は紙に図面は鉛筆で書き上げるもので、簡単には修正はできませんでした。
ですので、イメージを固めておくことが本当に大切でした。

実は私もCADが出来ないので、ほとんどが手書きのフリーハンドで図面を書いています。
でも私の場合はイメージを模索して固めるためにフリーハンドのエスキースをしています。手書きの一本線は単なる定規引いた線ではなく、より多くのイメージや思いが込められていて、彫刻家が大きな固まりから彫刻を掘り出して行く作業に似ています。

普段打ち合わせではB5サイズの無地のノートに手書きで書いた一枚のメモ書きをB4に拡大コピーして行ないます。
相手が本当に大手の会社でも役員でもです。
と言うのも、ほぼこの一枚に思いつく全てを整理して書き込むため、それで大まかな企画の方向性を決定させることが出来ます。
それとあまりカッチとした企画書にまとめてしまうと、気分的にも変更しづらく、場合によっては間違った方向に進んでしまいます。
その点でもフリーハンドなら修正も本当に簡単に出来ます。

何でこんな話を延々と書いているかと言うと、
このブログの冒頭で企画書をアップしましたと書きましたが、実はパワーポイントで企画書の作業をしていて、実に内容がスカスカな企画書になってしまいました。
情けないよ!( ̄ー ̄)

まあビジョアル的にプロジェクターで見せることを前提としているため、読ませる通常の企画書とは全然違うのですが、普段使っているイラストレーターでは一頁を作成するのに、図面やテキストが出来ていても、平均で一時間はかけて作成しています。
どの頁で切り取っても絵になり内容が訴えるものでなくてはいけないと考えているからです。
以前務めていた会社の支社長に、『図面は商品だ、だからキレイに仕上げなくてはいけない』と言われたことがあります。
言われる通りで、企画書も図面も商品なので、絶対に手を抜いてはいけないと思っています。
どうも最近のデザイナーやクリエイターは楽な企画ばかりしている感じがしていて、もっと汗をかくデザインや仕事をして欲しいと思うオヤジでした。
( ̄^ ̄)ゞ

でも内容のない割に、
普段使わないソフトを使ったために、時間ばかりかかってしまい、終電乗り遅れてしまって、現在自宅に向かうタクシーの中です。