作詞の仕方など聞かれることが多くなったので、私が今まで教えてもらった作詞の方法と自己流のこだわり作詞方法の覚書です。

最近の曲は曲先と言って、出来上がった曲に作詞をすることが多くなっています。
詞先で曲を作ることは殆ど無くなったのではないでしょうか。
ですので、曲先での作詞を基準にしています。

実際作詞には決まった形式は無いので、一つの方法として読んで頂ければと思います。


大前提→テーマと主人公を決めてから歌詞を書く

小説のプロットみたいなものですよね。
特に『主人公を決める』コレをやらないと歌詞が崩壊します。

テーマと主人公がしっかりしていれば、多少意味不明な歌詞でも大丈夫だったりします。
参考としては「クジラ12号」とか「オリオンをなぞる」かな?

でも聞くと歌詞が意味不明系って思わないんですよね。
メロディーで遊んでるから名曲なのかも。

で、自己流の作詞法なのですが

(1)メロディーを覚える

メロディーを理解していないと作詞できないですから(笑)


(2)「Aメロ、7 3 4 Bメロ 5 5 7 サビ7 9 12 」と、自分の息継ぎで譜割りをする

コレをやらないと、息継ぎが出来ない歌詞が出来てしまうことがあります(・∀・;)


(3)曲を聴いてイメージが湧いてきた言葉をノートに書いて、出た言葉から連想する言葉の連想ゲームをする

最初に、イメージを言葉にしてその後
何回も繰り返して聞いているうちに、言葉が出てくるのを書き留めて
書いて書いてを繰り返すと歌詞がまとまってくるので、言葉尻を合わせたり、
同じ言葉が繰り返すようなら、同じ意味の違う言葉に変えたりして、
最後に通して歌って息継ぎに問題がなければ完成です。

(4)メロディーはそれなりに守るけれど、譜割りは忠実に守らない

電子音やラーラーラーとかで曲がやってくるのですが、コレ忠実に守りすぎると文字数かなり少なくなるので、1音に少し言葉を詰めたり、譜割を増やしたりしたリして書いたりします。
あ、でも限度あります。1音に言葉入れすぎると人間が歌えなくなりますから。

後、サビの冒頭は文字数は韻踏みで合わせています。

(5)思いついた場所から作詞

どこから出来上がっていくか は何時もわからないです。
サビから最初にできて、全部のサビを書いてから、
AメロBメロがそのサビに繋がるように書くこともあれば、
歯抜けで歌詞ができて後で考えて埋めるということもあります。

最初にAメロから作ろうとすると大体頓挫しますので、
書きやすいところから書くのがいいと思います。


(6)その他

私の個人的な趣味なのですが、

①サビに韻を踏む

②1番と2番の歌詞を間違えて歌っても意味が合うようにしている

③メロで分断作詞 or 言葉を重ねて作詞
 ↑
作詞する曲全部にこれのどちらかまたは両方が入っています

 分断例)M78より
 Aメロ
 銀河旅行だって 今はお手のもの
 ママには内緒で
 
 Bメロ
 目標設定オリオン座の横
 バーナードループと 輝くあの惑星(ほし)!

 「ママには内緒で目標設定」と言う歌詞が分断されています。


 言葉重ね例)無限の破片より
 思ったように 生きること 難しい世界 でも
 大丈夫 君が傍にいるから

 この歌詞の「でも」
 ①「難しい世界でも」 ②「でも大丈夫」の両方の意味で使っています

④基本同じ言葉は1つの歌の中では使わない←サビは韻を踏むので該当しませんです

⑤基本一人称を使わない(キミ・あなた・みんな等の三人称は使ってます)

⑥付箋に歌詞を書いてメモる←歌詞構築の時入れ替え簡単なので便利

⑦聞いた人のイメージで補完してほしいので、あまり説明的な歌詞を書かない



こんな所でしょうか?
でも、作詞にルールは無いんですよね。
私は最終的に歌ってみんなの心に届くものなら全部正解だと思っています。