今日は、皆さん興味があるかわかりませんが、
アメリカでの私の出産についてお話します。
初めての出産は、俗に言う無痛出産(硬膜外麻酔)を経験しました。

時系列を思い出しながら書きますが、長くなりそうです。

$オーガニック生活♪



ご存知の方も多いと思いますが、
アメリカの健康保険制度は日本と異なります。
加入している保険や、病院によって内容が違うと思いますが、
私が体験した内容を書きますね。


私は妊娠5ヵ月頃アメリカに来ました。


まずお医者様ですが、自分で決めた1人の先生が診察します。
といっても誰が良いかなんて会ってみないとわからないですが、
イヤだったり相性が合わなかったら変更出来るので安心。


私の場合は韓国系アメリカ人の女性の先生で
慣れている感じで真面目でとてもよかったので変更なしでお願いしました。


言葉の問題????それは大丈夫。
医療用語は知らない単語がたくさん出てきますが、
電話通訳というのがあり、通訳さんが電話越しに通訳してくれます。


超音波検査(エコー)ですが、日本と違って定期健診の度に行うわけではなく
超音波検査のみ別予約をして担当医とは別の専門の方が
30分くらいかけて胎児のパーツのサイズなどを計測してました。
私は妊娠6ヵ月の時に1回のみ。
定期健診では胎児の心音だけ確認しました。


話は飛んで出産の日ですが、
私の場合、40週の予定日になっても出てくる気配が無く、
最終的には41週経過した時点で陣痛誘発剤を使う事になりました。


出来れば自然に出てくる日を待ちたかったのですが、
だんだん胎盤の能力が低下してくるので42週以上は待ちませんよと言われました。


リミットまであと1週間残っていましたが、
妊娠後半、私は腰痛発症か?というくらい腰が限界だったので
(後にこれは腰痛でないことがわかったがその話は別の機会に。)
助産師さんと相談し誘発剤を使用する事になりました。


最後の検診の日、今夜誘発剤を使うので夕食を済ませて
入院の準備を持って来て下さいと言われました。


言われた通りにし、23時前に病院に到着です。
ちなみに、出産をする病院は定期健診を受けていた病院とは別の場所にあり、
月に300人弱の赤ちゃんが誕生するという出産専門の病棟でした。


お部屋はLDRのうちLDが同室、
「 陣痛(LABOR)、分娩(DELIVERY)」、
回復(RECOVERY)はお部屋を移動して母子同室です。


上の写真が出産をしたベッドですが、お部屋が(無駄に!?)広い気がして
ソワソワしました。
私の撮り方が下手で写真には写ってないですが、
お手洗い、シャワー室、ソファ、冷蔵庫、テレビまであって何泊かできそう!!な感じ。


事前に病院見学のツアーに参加し、冷蔵庫があるのがわかっていたので、
大量のフルーツを持参して挑みました!!
産後の回復室も設備は同じですがこのお部屋の半分位の大きさです。


23時頃点滴用の管から誘発剤の投与開始です。


3時間後、助産師さんがプラスティックの棒のようなもので破水をさせました。


その後、だんだん腰辺りが痛くなってきて、これが陣痛か!?と思いつつも
出来るところまで我慢しようと決めていたので我慢。


というのも、麻酔科の先生が常時いるので、
麻酔のタイミングはいつでもお願いできます。
麻酔を使うつもりがやっぱり無しで産む!という事も可能だし、
無しのつもりだったけどやっぱり使いたい。という事も可能です。


入れ替わり立ち替わり看護師さんがモニターを確認しに来るのですが、
陣痛って痛みが来たり引いたりするもんだから
今麻酔お願いしようかなー。いや、まだ我慢。の繰り返し。



冷や汗が出てきて、時刻は夜中で眠いような・・・でも眠れない状態。
そしてついに、エピデュラルお願いしまーす。と伝えました。
この時の為にエピデュラル(硬膜外麻酔)という単語はちゃんと覚えておいた。



そして麻酔科の先生が来ました。

硬膜外麻酔は脊椎麻酔に比べて脊髄から遠い場所、
要は神経から遠い硬膜外腔という硬膜を破る一歩手前の脂肪で満たされた部分に
麻酔薬を注入するそうです。

細い管(カテーテル)を通すので継続的に麻酔薬を注入できます。
下半身の麻酔なので意識ははっきりあります。
下半身の感覚だけが無くなるといった感じです。


麻酔注入後数十分で今までの痛みがウソのように痛みが引きました。


麻酔の量は自分でも調節できます。
ナースコールのようなボタンが麻酔薬と繋がっており、
カチッと1回押すと量が増えるというような仕組みでした。


とはいえ量の調節は怖かったので、痛くなってきた時に
押していいかその都度看護師さんに確認しながら押しました。


麻酔薬は硬いケースの中の小さな透明のパックのようなものに入っていて
何時間経っても減ってる感じがしなかったので
すごく少量ずつ流れていたんだと思います。


それからは仰向けではなく、麻酔薬を平等に行き渡らせるように
看護師さんが私の身体を右、左とこまめに変えてくれました。
身体が下になっているほうの足が効いるのがわかりました。


麻酔が効いて痛みが無くなってからは眠気がきて
ちょっとウトウトしたりしてかなりリラックスできました。


そして麻酔注入から約14時間後、子宮口が約10cmに開いたのでイキみ開始です。


イキむのは普通の分娩と同じ。
ただ、痛くないためおもいっきり踏ん張れるのですが、加減がわからない。


あんまり強いと赤ちゃんが出てくる時に勢いが付きすぎて
会陰が裂けてしまうとも聞いたので最初はおそるおそるイキんでみました。


モニターを見ながら陣痛の山がきたらイキむ!の繰り返しで
だんだんコツがわかってきて、何度もイキんでいるうちに
赤ちゃんの頭が少し出てきました。


鏡を出口にかざしてくれて丸見え状態。

「赤ちゃんの頭触る??」と。

「えー触ってもいいんですか?」と私はかなり興奮気味でしたが、
なでなでしてみました。


ここに新しい命が・・・・と感動です。


そしてそれから何度かイキんでいたら・・・・出てきましたーー感動。


というわけで大きな産声を上げてわが子は誕生いたしました。



会陰はほんの少し切れたらしく縫合して済みました。
基本的に会陰は、危ない状況等で早く取り出したい時以外は
切らない方向で産ませるみたいです。


私は夕方出産したのですが、
次の日の昼間に「今日帰る?」と聞かれました。

「えっ、まだ身体が超痛いんですけど。」


産む時は痛くなくても、出産という仕事を終えた身体ですのであちこち痛いです。


アメリカでは皆さん、1,2日で皆さん退院です。
帝王切開でも4日くらいとの事。


保険が適応される日数が少ないという事も理由にあると思いますが、
早すぎやしやせんか?


というわけで、身体も痛いし赤ちゃんについてまだまだ分からない事だらけなのに
家に帰されました。


私の出産はこんな感じでした。



私は、初めての出産が外国という事でパニックにならないかな
という不安な気持ちが多少あったので、無痛を選択する事で
精神的に楽に取りかかれました


痛みが無いという事で気持ちにも体力的にも余裕があったのは確かです。


私の子供は3800gとわりと大きかったので、
もし麻酔無しだったら悶絶していたかもしれません、


ちなみに、アメリカでは妊婦の体重管理に関しては甘いです。
基準が無いわけではないらしいのですが、特に説明も何もされませんでした。
結局私は15kgも増えましたが、その間体重については何も言われてません。


日本では、事前にマッサージなどをして母乳を出やすくしておきましょう。
と言われましたがアメリカではマッサージ等の指導は特にありませんでした。
最初は出なくてもそのうち出ますよ、といった感じです。


母乳外来もありますが、
困ったら電話するか来て下さいといった感じです。


アメリカは出生地主義をとっているので、
両親の国籍に関係なく産まれた子供は米国籍を取得できます。


子供に米国籍を取得させようと、外国から来る夫婦もいたりしますもんね。


これを書いていて出産の日をまた思い出しました。
命の誕生って素晴らしいですね♪