エコハウス・アワード2017
パッシブハウスジャパンの総会に初めて出席してきました。
「新入部員ですけど、古株っぽい」との声を聞きました。
ふてぶてしいってことでしょうか? 笑
現在コラボ中の飯塚豊さんも特別参加。
西方先生とはリアルでは初対面ということで、仲人となりました。
飯塚さんもエコハウス業界に本格参入ということで、
全国の高性能系ビルダーに プロモーターの相模が売り込み しまくってましたw
総会では、エコハウス・アワードの審査発表も行っていて、ここが一番盛り上がります。
昨年度2016年は、西方設計とコラボした「信濃町の家」がグランプリ受賞。
2017年は、森みわさん設計の高岡邸や、
西方自邸がエントリーで激戦が予測されていた。
最高のスペック部門である 暖房負荷が15kw以下になる、
パッシブハウス部門では、「大間の家」が受賞。
森みわさん設計で、アーキテクト工房代表の高岡邸である。
塗り壁とバイオマス、自然エネルギーを生かしたラグジュアリーな住宅であった。
推奨エコハウスゾーン部門では、西方先生の自邸「Real ZEH 能代の家」が受賞。
「ヒートショックで自分が死なないための家」
極端なまでに南の窓が極大化された、パッシブな設計で、
シンプルで簡素な仕組みの住宅で、松尾さんが絶賛していた。
日経HBの4月号でも特集されていた。
大賞もこの両者のどれかなのかと空気もあったが、
その中でグランプリを取ったのが、「倉敷の家」 だ。
森・西方両氏の設計手法は、ある意味 ふつうではない。
特殊な窓を使い、ヨーロピアンスタイルの設計にしないとパッシブハウスにならないのか?
「倉敷の家」は、外壁こそ300mm断熱と、岡山ではオーバースペックくらいの厚みだが、窓にはYKKAP430 換気はローヤル電機の1種換気システムSE200RSという、
オガスタ新潟の標準品と同じで一般的なものを使っている。
設計も下屋を張り巡らした、「我々が施工した」といってもそうだねと言われそうな、
スタンダードな設計である。
基礎断熱がそこまでやる? というスーパーなスペック設定。
自邸ということで、製造原価ってことなのかもしれないが、それであっても
トータルの施工費が極めて安い。
感心すべきは 「普通の材料・普通の設計・普通の金額」で、
パッシブハウスを作ったことが大いに評価できる。
みかん組の竹内さんも、まったく同様のご意見であった。
こうした住宅がグランプリに選ばれるのが意義深いし、後へと続くことになろう。
グランプリおめでとうございます。