ひろこさん、人生の蛇行運転に入るーエミコちゃん編1― | おレズのひろこさん

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こんばんは、おレズのひろこさんです。


そういえば、
前回の結婚未遂編で書き忘れていましたが、

ナオ君が今のところ最後の彼氏です。

もうかれこれ10年以上、男の子とは付き合っていないことになるんですねぇ・・・。


世の中には、完全なる処女、もしくは男性との交際経験がない人以外はレズビアンだと認めない!

みたいな人もいますが、

ひろこさんは、

ンなこたぁどうだっていいんだよ派です。


だってそんなこと言っちゃったら、

「同性愛なんて認めない!女は男と恋愛するものだ!」って言ってる人と同じだもの。


んで。


なんでそんなこと思い出したかと言いますと、

ひろこさんの4番目の彼女となるエミコちゃんは、

男性との交際経験のない子だったのです。


まぁ、別にその話は本編と関係ないんですけどね!






◆ひろこさん、ビアンオフ会に行く


実はナオ君と別れてすぐに、大学受験のための予備校に通い始めていたひろこさん。

親にこのままフリーターすんのかどうすんのか考えろと言われ


考えたくねぇ


と思ったひろこさんは、
大学に行けば4年間はモラトリアム期間だと思いつき、
大学に行くことを決意します。


引き続きとっても元気にクソいですね、ひろこさん。


しかし、そんな大した考えもない人間には、
予備校というのはなかなかにキツい場所でした。


今でいう意識高い系ってタイプか、
ひろこさんのように親にせっつかれて何となく通っているタイプで綺麗い二分化されていて、


まぁ当然後者のタイプはどんどんヤル気が失せていきますよね。


そんな時に、何かで知り合ったビアンの友達から、

「ビアンオフ会やるんだけどさー、一人足りなくなっちゃって、来ない?」

とお誘いを受けました。


モチのロンでいきまっせ!!


と二つ返事をして、
辿り着いた先はごく普通の居酒屋。


そして参加者に配られたのは、ネームプレート

しかも今から10年前のビアンオフですから、

タチの大半はTHEボーイッシュ。

そんなボーイッシュ連中が

「優斗」だの「潤」だの「咲夜」だの「悠輝」だの書いてあるネームプレートを付けててね。

しかも個室でも何でもない

隣の島には普通の会社の飲み会っぽい団体がいる広間的なとこでね。





帰 り た い ! ! ! 




だって私がノンケでもそりゃ見るよ。

どう見ても全員女の子なのに、その子らが胸にネームプレートつけてて、
しかも半分ぐらいがホストかヴィジュアル系みたいな名前つけてて

何の団体だよアレ

って気になるよ、そりゃ。


序盤は周りの目が気になってちっとも楽しめないでいて、
いかにさっさと帰るかばかり考えていました。




◆ひろこさん、獲物を見つける。


恥ずかしいので早く帰りたい気持ちでいたところ、

隣をふと見ると、

「うーん、ブスかって言われたらそうでもないけど、美人かって言われるとそうでもない」

という感想を抱いた女の子が座っていました。


何様なんでしょうね、ホントね。



しかし、周りは割と

「いえーーーーい!自己紹介たーーーーいむ!」

みたいなノリではしゃいでる中、

明らかにこの子もついていけてない感じがしました。



っていうより、

「あ、多分この子ヴィジュアル系好きだな」

って直感で感じ取っていました。


当時のヴィジュアル系は、今のように紅白やCMに当たり前のように出るジャンルではなく、

オリコン1位とかは普通にとっていましたが、

まだどこか「日陰者」感がありました。

もちろん、それを応援しているファンの子たちも。


今だったら「ヴィジュアル系とか好きなんだ」と言っても
「あ、そーなんだー。ライブとかも行くの?」ぐらいのリアクションでしょうが、

当時は相手を見誤ると

「…へー…。結構激しいんだねー…」

みたいに柔らかくドン引きされる時代でした。


だからね。


ひろこさん、バンギャ、超得意でした。


どれか1つのバンドに入れあげてるわけじゃないから、
好きなバンドがかぶらなくて喧嘩になるってことはなく、

でもカラオケ行けば定番曲ぐらいは一緒に歌えて、

基礎知識はあるから普通に話についていけるし、

別に彼女の趣味を否定することもない。


「万人受けしない趣味を持つ女性」からしてみるとなかなか都合の良いタイプだったんですよ、ひろこさん。


同じ理由で、腐女子とコスプレイヤーも得意ジャンルでした。


っていうかだいたいかぶってましたしね。バンギャと腐女子とコスプレイヤーって。




得意ジャンルの女の子が隣に座っていたことに気づき、ひろこさん俄然やる気が出てきました






(あっちなみに今は「バンギャ、チョレぇwww」とかナメたこと思ってません。

当時の全国のバンギャの皆さん、誠に申し訳ありませんでした(今更))




◆ひろこさん、お主も悪よのぉ。


隣に座っていたのはエミコちゃん、20歳。

都内の大学生でした。


しかも聞けば前の彼女と別れたて。


ひろこさんの当時の経験上


傷心中のバンギャほど落としやすいものはない

という確信を持っていました。


部屋に引きこもって泣き続けている状態の時はダメですが、

まだ傷はいえないけど、とりあえず涙は止まったぐらいの時は、

恰好の狙い目だと思っていました。


その経験則が、
逃げ癖負け犬根性丸出しのひろこさんに、
よく分からない自信と活気を与えてくれたのか、


エミコちゃんは連絡先交換に応じてくれて、

そしてすぐにデートまでこぎつけたのです。


そのデートの最中で、

「エミコちゃんって人見知りっぽいのに、よくすぐデートしてくれる気になったね」
と聞いたら

「ひろこちゃんもフラれたてだって聞いて、なんか親近感わいたのかな」
と言われました。






やべぇ。


覚えてねぇ。





多分、序盤に人目を気にするあまり1人で黙々と酒を飲んでいたのがアカンかったのか、

エミコちゃんと色々話し出した時には結構酔っていたひろこさん。


どうやら大昔に別れたユイちゃんの話を持ち出し、

「男に盗られてしまった」というビアンなら誰もが同情せざるを得ないネタを繰り出し、

さも今現在自分も傷心中なのであるという大嘘をぶっ放していたようです。




やべぇ。(2回目)




そんなことすっかり忘れて意気揚々と振る舞ってしまったひろこさん。

しかし、その後見た映画がちょうど恋愛モノで、

主人公は幸せになるけど意中の男とは別れたまま終わるお話でした。

イケる と思ったひろこさん。

その映画の後のカフェでは、無駄にしんみりした面持ちで、

「いつまでも引きずってちゃダメだよね…」のようなことを言ってみたりしました。




ごめんなさい。

別れて5年ぐらい経ってるから、本当はもう屁でもないです。


とは言えませんでした。


が、そんな浅はかな小芝居が、エミコちゃんの母性本能スイッチを押してしまったようで、

これがその後のエミコちゃんの「もう…ダメな人なんだから♡私がいてあげないと…♡」モードにつながっていくのだと思います。





何かどえらく長くなりそうな予感がしてきたので、そのお話はまた次回。




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ひろこさん、褒められると伸びる子。
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