民主党には旧社民党の議員が中枢にいますので、当然民主党にも拉致問題の解決を妨害する議員は存在します。今回は、拉致被害者のことを悪用する民主党議員の代表格である、徳永エリ氏と有田芳生氏を紹介します。

 

 

【徳永エリ】

2013424日の参議院予算委員会で、閣僚による3月の靖国神社参拝について、民主党の徳永エリ氏は「拉致被害者の家族の方々が、落胆をしているという声が聞こえてきています。こんなことで本当にしっかりと拉致問題の解決に取り組んでくれるのだろうかという声も上がっておりますが、その点はいかがでしょうか?」と質問しました。

 

古屋国務大臣が「委員にお聞きしますけど、それは今度の私ども閣僚が靖国を参拝した事に対して家族が批判をされているということですか。」と言ったところ、徳永氏は「反応ということです。」と答えました。その後も、拉致被害者の方の誰が言ったのかを問いただしても、徳永氏はそれに対する回答はせず、話をはぐらかして自分の言いたいことだけを発言していました。

 

その後、徳永氏は「拉致被害者家族を支援している議員に頼まれたが、それ以上は個人情報なので言えない」と苦し紛れの釈明をしました。

 

救う会全国協議会は425日付の救う会全国協議会ニュースで「徳永議員の参議委員予算委員会での発言に関する見解」の中で、「誠に遺憾である」「そのような”感想“を抱いている家族会メンバーは居なかった。徳永議員には、本会と国民の皆様に対して説明する必要があると考える。」とコメントしました。

 

拉致被害者を勝手に利用して、しかも言ってもいないことを持ち出して批判をしようとしたようです。彼女は議員バッチを早く外すべきだと思います。ちなみに彼女は北海道選挙区で、2016年に改選です。

 

 

【有田芳生】

民主党所属の参議院議員の有田芳生氏は、拉致議連に名を連ねており、国会の拉致問題特別委員会の委員です。有田氏はかつて共産党員でしたが、入党から20年で除籍処分となっています。

 

20136月の拉致特別委員会において「今でも大事だと思うのは日本側の過去の清算と国交正常化、それに対応して北朝鮮は拉致問題を解決する。」と発言しています。つまり、拉致被害者の帰国よりも、まず国交を正常化させろと主張しています。有田氏にとって、どちらが優先順位が高いのかがよく理解できると思います。

 

2014513日には「まだ報道されていないが、昨日から朝鮮総連関連の会社に捜査が入っている。何かおかしい。朝鮮総連本部会館が競売で所有権移転されることが決まった。そこに狙いを定めるような動きには政治的意図を感じる。拉致問題を解決するには日朝交渉を進めるしかない。横田滋さん、早紀江さんの嘆きが聞こえる。」と、自身のツイッターでつぶやいていました。

 

有田氏は、このように拉致被害者の家族のことを度々持ち出しています。実際に行動していることは拉致被害者を帰国させることではないのに、拉致被害者の家族の名前を出すことによって、あたかも拉致被害者の家族が願っているように思わせようとしています。有田氏は、拉致問題を自身の都合の良いように利用しているようです。

 

また、上記の徳永エリ氏の発言の後に、必死に彼女を擁護していました。拉致被害者の家族会の方々は、有田氏のことを許しがいたい人間だと思っているでしょう。ちなみに、拉致被害者の家族会の方からは、有田氏は拉致問題に対して「何もしない政治家」と言われています。

 

有田氏は拉致問題について、政府がどのような情報を持っているのかを、国会での質問や質問主意書などで何度も探りを入れています。彼のこれまでの行動を見ていると、得た情報をどうするのかは皆さんもすぐに分かると思います。


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