大東亜戦争の敗戦後に、日本に帰ることができずに朝鮮半島北部で約34千人の日本人が亡くなりました。その方達の遺骨は、約21千柱が現地に残されたままとなっています。また、北朝鮮には71ヶ所の日本人墓地があると言われています。2013年に、NHKTBSで北朝鮮の日本人墓地の墓参りについて報道されたので、それで知った人もいるかと思います。

 

そのことに関連して、在京のテレビ局に朝鮮総連が圧力をかけているようです。北朝鮮の日本人墓地の墓参りなどについて報道許可を与える代わりに、北朝鮮に批判的な人物をテレビに出さないよう要求をしているということです。その結果、以下の4名が在京のテレビ番組で出演しないようになりました。

 

・デイリーNK東京支局長の高英起氏

・関西大学経済学部教授の李英和氏

・コリア国際研究所所長の朴斗鎮氏

・ビデオジャーナリストの石丸次郎氏

 

特に李英和氏や石丸次郎氏は、かなりの危険を冒してでも、北朝鮮の内実を伝えようとしています。北朝鮮内部にいる協力者と連携して、北朝鮮の実態を日本で訴えています。北朝鮮国内の映像や、様々な内部資料を入手するなど、北朝鮮内部の状況を把握するための貴重な情報を提供してくれています。

 

少しでもジャーナリズムの精神を持っていれば、上記のような朝鮮総連の要求には決して応じることはありません。しかし、NHKTBSなど在京のテレビ局は、真実を伝える人達を排除して、日本における北朝鮮の出先機関である朝鮮総連の意向に沿うことを選択しました。

 

北朝鮮の日本人墓地の墓参りなどの報道をしているマスメディアは、ジャーナリズム精神がなく北朝鮮のスポークスマンだと思ってよいでしょう。朝鮮総連は、地方局には圧力はかけておらず、情報番組も対象外のようです。