月影兵庫(近衛十四郎) | ★昭和語録ブログ@おpapi★

月影兵庫(近衛十四郎)


   【 時代劇といえば。。。やっぱり近衛十四郎の素浪人が最高! 】



    2007年7月17日(火)7:00PM 月影兵庫が帰ってくる!
    願いどおりに松方弘樹さんが演じてくれる! わたくしの夢の1つでした。
    それを記念して、2005年10月に書いたブログ記事を再投稿します。

    またひとつ、ブログで書いた内容が、世の中のトレンドになったよ。
    (おpapiのチカラって怖~い♪)





      月影兵庫


   
   素浪人・月影兵庫(すろうにん・つきかげひょうご) 近衛十四郎(このえじゅうしろう)




   質問! 『 あなたにとって、“時代劇のヒーロー” と言ったら、誰ですか?』



   亡くなった祖母は、 「大川橋蔵さん」 って言ってた。

   母は、「 だんぜん!市川雷蔵さま」 らしい。

   ついでに、父にも聞いたら、 「ジョン・ウェイン!」 だと。

   『 いや… あの… おとうさん、そりゃ西部劇だし… 』 (大丈夫かなぁ?)





                      * * *





   その昔…

   “昭和の子ども” が居た家には、たいていは、おもちゃの刀の1本や2本は

   あったもんです。

   そして、空き地や原っぱでは、『チャンバラごっこ』 や 『忍者ごっこ』に興じる

   子どもたちの声が響いていました!




   しかし、現在…

   ニンテンドーDSをやりながら、うつむいて歩いてて、車にひかれそうになって

   いる小僧を目にする事はあっても、チャンバラごっこなんて、見るこたぁ~ない!




   なぜ、昔の子どもたちは、刀を持って遊んでいたか?

   それは、やっぱり、当時のテレビの時代劇番組の影響でしょう。

   昭和40年代ころ、テレビでは、毎日のように時代劇が放送されていました。

   お茶の間では、家族揃って観ていたもんです。




   ところが、今は、お子ちゃまは、もとより、大人の私でさえ、時代劇なんて、まず

   観ませんね!  (まあ、タッキーが出ているNHKの大河ドラマは例外だね)




   近年、映画界では、「時代劇ブーム再来!」 とか言われ、「たそがれ清兵衛」

   「壬生義士伝」 「座頭市」 「ラストサムライ」 等のヒットもありました。

   今年も、10月1日から、藤沢周平原作の 「蝉しぐれ」 が封切りですが…

   テレビの時代劇番組となると、ち~とも、観る気にはなれません。

   なぜだろう? 



   思うに、『 観たい時代劇 』 には、次のような定義が必須なのだぁ!


     1.とにかく、主役は、存在感と魅力に、あふれているべし!

     2.どこまでも、胸のすくような、痛快劇であるべし!

     3.殺陣(たて)は、しびれるくらいの、迫力があるべし!



   そんな事を考えてたら… 「素浪人・月影兵庫」 の事を思い出したんです。





                      * * *





   私にとっての時代劇ヒーローと言えば、間違いなく近衛十四郎さんです。

   抱腹絶倒の、ひょうきんな役どころを、演じつつも、

   「ここぞッ」と言う時には、鋭い眼光で、にらみを利かし、

   長めの刀を巧みに操り、バッサバッサと敵を斬り倒す! 

   その、あざやかな、殺陣(たて)は、観ていて、身ぶるいがする程!

   そりゃ~もう!「ビシッ」 と、きまってる!

   剣を扱う役者さんたちの間でも、まさしく伝説の“名役者”です。



   近衛十四郎さんの立ち廻りを観た事のない人には、この興奮は伝わらな

   いでしょう… 

   しかし、若い人でも、息子さんの松方弘樹さんのことは、ご存知のはず。

   そう、近衛十四郎(本名:目黒寅彦)さんは、松方弘樹・目黒祐樹兄弟の

   実父なのです。

   松方弘樹さんが、バラエティー番組で見せる、ひょうきんさ、や映画の中で

   見せる 「渋さ」 は、間違いなく お父さんの血筋!なのです。



         

    (あぁ… 横顔なんかソックリ! なんだか、嬉しくなっちゃう♪)
     演じてくれないかな~ 月影兵庫のドラマを。。。





                      * * *





   そりゃ、高橋英樹さん や 北大路欣也さんも、もちろん、イイですが…

   近衛十四郎さんには… なんというか… 

   『ほのぼのとした面白さと、アクの強い渋さ』 を兼ね備えているところが

   あって、それが、たまらなく素敵なのです! 



   その魅力を余すところ無く披露した出世作が「素浪人・月影兵庫」でした。

   昭和のお茶の間を、爆笑の渦に巻き込んだ、伝説の時代劇番組です。

   未だに一部の熱狂的ファンの間で語り継がれているほど!

   うむ… うなづけます。



   昔は、家族揃って、時代劇を見るのが、大の楽しみでした。

   中でも、「月影兵庫」や、これに続いた「花山大吉」は、どの家でも人気!

   当時、小学生だった私も、転げまわって「大笑い」してましたっけ…



   月影兵庫は、人情にあつく、めっぽう腕が立つ! しかし、猫が苦手!

   道中で一緒になる渡世人の焼津の半次(品川隆二さん)は、クモ嫌い!

   という、ちょっとマヌケな設定が、イイ!

   行く先々で出会う悪党どもを退治するのだが、大事な場面で、猫やクモに

   出くわして、ズッコケる!

   これぞ、『笑いと涙の痛快時代劇~!』 という感じ でしたねぇ。



   月影兵庫が最終回の巻では、「実は兵庫は、伊豆守(いずのかみ)の

   甥か何かで、後を継ぐために江戸に帰る」 という秘密が明らかになり、

   素浪人から武士に戻っていく兵庫の後姿に向かって、焼津の半次が、

   悲しげに 「だんなぁ~」と叫ぶシーンでは、本気で涙したもんです!



   ことろが、新番組の「素浪人・花山大吉」で、大吉を演じるのが、またし

   ても、近衛十四郎さん。 兵庫と瓜二つの “だんな” を見て、驚く半次。

   そして、新たな珍道中が始まる。

   今だったら、『 へ?なんだ、そりゃ?』 と思ってしまう展開ですが、

   あの時の私は、心底嬉しかったのです!

   『やったぁ~ また、あのコンビが見られるぅ~♪』 って…



   ちなみに、花山のダンナの欠点は、大事な場面でシャックリが出ること。

   自分が持ってる “ひょうたん” の酒を飲まないと止まらない! (笑)



   そんな、ちょっと、信じられないような、ナンセンスさが、絶妙でした!

   あんな、時代劇って… 今は無いですよねぇ

   あんな、役者さんは… 今は居ないですよねぇ

   もう1度、じっくり観てみたいなぁ~ 月影兵庫・花山大吉・焼津の半次。



   
   焼津の半次(やいづのはんじ) 品川隆二(しながわりゅうじ)



   それでは、最後に、一曲!

   『 むこう意気なぁ~ら 焼津の半次ぃ♪ 引けは、とらね~ぇ 風来坊~ぉ♪

    それがどうした、男に惚れたぁ~♪  腕もきっぷも 腕もきっぷも~ぉ♪

    おれの~ぉ 上手を ゆく、だぁんな♪ 』    …だったかなぁ?





  ※ 近衛十四郎さんや品川隆二さんの映像は、極端に少ない為、自分で
    描いちゃいました! その際、参考にさせていただいたのが、以下の
    サイトです。   同じ思いの人たちが、たくさん居て、びっくりしました。

    2005.10.1 記



   <参考サイト>

       老後の楽しみ亭
    
       魅せる剣戟スター 近衛十四郎
    


   <データ>

    近衛十四郎 :
       1914年4月10日(?)、新潟県長岡市生まれ。
       本名は目黒寅彦。 松方弘樹、目黒祐樹の父。
       晩年糖尿病が悪化、1977年5月24日逝去。

    素浪人・月影兵庫 放送年代 :
       1965/10/19 ~ 1966/4/12(26回)/火曜22:00
       1967/1/7 ~ 1968/12/28(104回)/土曜20:00

    素浪人・花山大吉 放送年代 :
       1969/1/4 ~ 1970/12/26(104回)/土曜20:00






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