10春旅まとめ 4日目（その１）

北海道完乗を目指す旅、

リアルタイム旅日記をもとに5日間のうち3日目のレポートをはじめます。

3月いっぱいで販売と利用が終了してしまった「ぐるり北海道フリーきっぷ」を使って、

新幹線＋特急で北海道へ渡り、下の路線を制覇してきました。

・江差線

・函館本線　・函館本線（砂原支線）

・石勝線　・石勝線（夕張支線）

・根室本線

・富良野線

残すはあと２つ！

＜旭川駅＞

やっぱり朝は4時台に起きないと旅にきた気がしませんねー。
旭川駅前の電灯はオレンジで素敵な雰囲気。

気温はそれほど寒くなく、朝から雨が降ってます。


旭川始発の789系特急スーパーカムイに乗り込み、4日目をスタートします。

残る未乗路線はあと2つ！

2007年にデビューしたばかりのぴかぴかの新車。


JR！

乗り心地いいです。

＜深川駅＞

ひと区間だけ特急に乗るという贅沢。

留萌（るもい）本線始発のキハ54単行快速で、

日本海岸の終着駅・増毛（ましけ）を目指します。

凍った地面がそこはかとない寂寥感。。

キハ54、座席の位置が微妙でして、

失敗すると車窓が見れない変な位置に座ることになってしまいます。

といってもこの始発ではお客さんは5人くらいだったかな。

昨日の夜を過ごした北一已駅（快速なので通過）

昨日の夜を過ごした秩父別のちっぷ ゆう＆ゆ(快速なので通過）

明けの空はいつも期待が膨らみます。


＜留萌駅＞

港町、留萌駅に着きました。
留萌＝るもい＝ルルモッペ（潮が奥深く入る川）

何かを待つわけでもなく27分停車（！）し、

ここから日本海沿いを西へ向かいます。


土曜だからか、朝の駅はひっそり。

朝が来るのを寒い跨線橋からずっと眺めていました。

跨線橋にカーテン。はじめて見た！！


にしてもすごい雪です。

そろそろ出発。乗客は僕一人になりました。

悲しみ本線日本海

＜礼受駅＞

れうけ、あふん、のぶしゃ、しゃぐま、しゅもんべつ・・
留萌本線の留萌以遠の駅名は独特。

ひとつひとつ、由来を調べながら行きます。

・礼受＝れうけ＝レウケ・プ（曲がっているもの）

＜阿分駅＞

・阿分＝あふん＝アフン・パル（入り組んでる口）

＜舎熊駅＞

・舎熊＝しゃぐま＝サッ・クマ（浜＆魚干棚）

で、車窓は意外と絶景

ほかにも

・信砂＝のぶしゃ＝ヌプ・サッ（原野・浜）

・朱文別＝しゅもんべつ＝シュプンペッ（うぐいの川）

なんて駅もありました。

宛て字委員会の皆様ご苦労様でした。。

お、港町

＜増毛駅＞


終着駅増毛駅に到着で留萌本線制覇！

・増毛＝ましけ（ゾウモウではない）＝マシ・ケ（カモメのところ）

小さい雹のような雪が降ってる。

僕一人を降ろして折り返しまでの時間を待ちます。

雪に閉ざされた行き止まり。

駅舎にはこ奇麗な立ち食いそば屋がありましたが、

冬の間は重いシャッターに閉ざされているとのこと。

で、折り返し時間までトイレがご一緒だった運転士さんと談笑。

「ここらはなーんもないよ。どこからきたの？」

横浜からです、と答えると、
俺は親の代から美瑛にずっと住んでるんだよ。と。

ウニの話やら、
川崎に住んでた話やら、
美味い駅そばの話やら。



さっきまでのゆるやかな風＆雹が一転、

強い風とともに猛烈な雪が舞いはじめました。

キハ54単行、深川まで来た道を戻ります。

人と話せると、なんだかホッとします。
長すぎる冬に固く凍った氷を溶かすみたいで。

運転士さんも制帽をとればふつうのおじさんなんだな、と、

なぜだかその笑い皺に心が救われたのでした(^^)

＜深川駅＞

カメラに収めようと準備していた恵比島駅（NHKのテレビ小説「すずらん」明日萌駅として

撮影に使用された）なんか全然気づかないほど完全に寝落ちしており、

気がつけば深川駅に到着してました。

盲腸線の折り返しは、やっぱり気が緩みますヽ(;´ω｀)ノ

深川でさっきの運転士さんと一緒に朝そばをかっ喰らい（美味い）、

すぐ乗り換えの特急スーパーカムイで再び滝川へ。

僕の好きな運転手、僕の好きなおじさん。

乗り込んだ785系はトップナンバー！

またひと区間、滝川まで行きます。

でもって、ここからが

緊張の乗り継ぎ。。

今は、「乗り換え案内」や「駅探」という便利なものがありますね。

出発駅と目的駅を入れるだけでパッと検索してくれます。

しかし、滝川→新十津川　9：20発の検索結果：

15:30発 → 18:56着ヽ(;´Д｀)ノ

地図ではこうなってるわけです。

滝川→新十津川に行きたい場合、まぁ列車は使いませんよね。

つまり

時刻表に載ってない接続を楽しめるチャンスなわけなのです！！

うおお燃える！

便利になった世の中だからこそ、

徒歩接続、バス接続など、「乗り換え案内で出てこない乗り換え」を楽しんでみましょう。

で、今回挑戦するのが

「タクシー接続」

これは難易度高いです。

・お金が結構かかる

・そこで待っているかわからない

・いい運転手さん（道を知ってる、機転が利く）かわからない

・時間が読めない

・乗り継ぎを保証していない（接続をとって待っててくれない）

ちなみに特急の滝川駅到着は定刻で9：29。

新十津川駅の札沼線出発時刻は9：41。

12分。もろもろロスで10分！！

逃すと12時台まで来ない列車です。

その距離約4.4km。雪道なので歩くのは1時間かかりそう。

すぐ飛び乗ってもバスでは10分は絶対無理です。

特急降りる→改札にきっぷみせて会釈→駆け抜ける→駅前へ。

駅前ロータリーに運よく停まっていてくれたタクシー。

しかも運転手さんは若くて洒落の通じるタイプ（ラッキー！）

お願いします、運転手さん！

タクシー接続。
ギリギリだけど間に合うか・・

まずは滝川の市街地をそろりそろりと抜けていきます。

小さな交差点も雪が積って見通しが悪い。。

ようやく市街地を抜け、石狩川を渡ります。

この橋は滝川市街と新十津川を結ぶ唯一の橋。

前の軽自動車が、のんびり、のーんびりと走っていて、

なかなか急がせてくれません。。

おねえーさーーん、

今大変なんですーーー（あと3分！）

（つづく）