旦那がよく言う。
「私が愛したお菓子は、ことごとく定番から消えていく」
 と…。

 それは私も似たような経験があり、私の愛した家電は、ほとんどが後継を出さないままに生産完了になっていく。
 中には、企業自体が消えていく! そう! サンヨーさんですよ。

 うちの冷蔵庫はSR-D27T、掃除機はSC-XW33M。どちらもサンヨー製である。
 この冷蔵庫を選んだ理由は、2ドアの割に冷凍庫の容量が大きくて(全サイズのほぼ半分)、サイズもちょうど台所の隙間にジャストフィット。冷凍庫は引き出し式になっているから、仕訳が便利。忘れ去られた冷凍化石が発見されることも少ないし、扉をあけることを覚えた息子が冷凍庫内でかくれんぼすることもない。
 野菜室が別についていてもよかったかな、とは思ったけど、3ドアにするとたぶん冷凍庫が犠牲になる。うちで重要なのは冷凍庫の大きさなのです!
 掃除機は排気がクリーンなのと、ティッシュペーパーを利用したサイクロン方式でも、紙パックを利用した方式でもどちらでも使えるという面白さから。
 ちょっとした掃除ならサイクロンで、ゴミが多い時は紙パックで、という切り替えができるのが便利。
 洗濯機は予算の関係でシャープ製になったのだが(プラズマクラスター脱臭は便利)、予算があれば 実は少々高くてもオゾン脱臭ができるサンヨー製の洗濯機が欲しかった。ぬいぐるみも洗えますっていうのは、魅力的だったなあ。
 ちなみに我が家の電池はすべからくエネループである。

 この「ちょっとした便利さ」を愛しているのは私だけではないようで、今でも修理する方が高くつく場合でも、サンヨー製品を修理して使おうとし、生産完了で部品がないから修理できないことを本当に残念がる方は多い。
 その技術はパナソニックとAQUAに受け継がれているけれど、やはり会社が変わると製品の性格もまったく従来と同じではいかない。
 そういう企業や製品が残っていけるのは時代に余裕がある証で、厳しい時代だと、淘汰されていくんですね。
 もったいない。