三浦隆司×プエルタは感心した。 | おおおかのボクシングBLOG

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僕は、今なら三浦隆司が内山と戦ったら三浦が勝つと予想したい気持ちになった。

今回の試合まで、三浦の評価は難しいところがあった。
何故かというと前回のダンテ・ハルドン。
奴は、完成されてないブルファイターのメキシカンだった。

セルヒオ・トンプソンは、ハルドンより攻撃に関して、明らかに上の選手だったが、正直なめていた節があったし、防御はザルの選手だ。

ベルトを奪った時のメキシカンは、名前も忘れたが、鈍重で無策で来ていた感がひどかった。

けど、今回の相手のプエルタは一流とは言わないまでも、本気度はすぐ分かった。
さすがに、ここまでメキシカン・トップランカーを倒されて、
メキシコで防衛もされていて黙ってもいられないというのと、
警戒心もあるだろうし、
アウェーでの戦い、
本人自身の真面目な性格、
モチベーションなどもあったというのは感じた。
ただ、特別な領域の選手とは言い難いのも事実ではあった。
パンチもすこぶるあるわけではない。
他の試合映像も見たが、ジャブは少ない。
ということは、作り込みが少ない。
けど、堅実に行こうという意思は見えた。

だが、それも三浦という選手の「パンチ」と「心」に打ち砕かれた。
三浦は、なかなか手強い。
というか、これは内山に勝つにはいい武器を手に入れ出したように思えた。

さあー、そういう点を書こうと思う。

離れ際の右フックは、後頭部狙いにも映る場面もある。
頭から行く。
くっつく際での左ストマックブロー、このストマックブローをコツコツ重ねる、
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ローブロー気味なのをかなり織り交ぜてるのも好印象だった。
頭突きも結構しかけていた。
本人の意思は知らないが、ダーティで好感を持てた。
インサイドに入って、たまに出る右アッパー、
左→右と動かすヘッドムーブ(視線は下)からの左オーバーハンド、
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{A71D55C0-5B1D-4FA3-A3FA-A5FE5B1621F9:01}

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それらの武器があるから、倒す辺りからコンパクトの左ストレートも何発かヒットさせていった。
このコンパクトな左ストレートからKOへの流れになった。
途中と最後の倒す場面における狙った大ぶりの左が空振りする場面は微妙だとは思ったが、
それさえも、心理的には焦りを積らせる武器にさえなっていたのかもしれない。
以前は、左ストレートを当て込むまでの作り込みに不満を感じていたが今回は良かった。

プエルタは、フェイクをかけながら、右アッパーで仕掛ける。
その時に追いかける時に右の後ろ蹴り足を前に出しながら歩み寄るようにパンチのコンビネーションを出して、自然とスイッチする、
そういう場面が何度か見られた。

一昔前に観た日本人ボクサーは、こういう行為を見せられると、
ジリジリと下がらされるのだが三浦には無かった。
三浦は、打たれ強いアゴ・肉体、そして精神力もある。
それが、プエルタにゲームメイクをさせない。
大したものだ!素晴らしい。
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三浦は、以前よりウィービング、ヘッドムーブも取り入れていた。
なんか誰かが書いていた。
三浦は、頭・上体が動いている間はパンチを打てない、と。
僕は、その見方は違う。

また、解説者陣は、中間距離で防衛になっていると言っていた。

僕としては、中間距離での的を絞らせない部分も確かにあったと思うが、
攻撃へのフェイクとしての要素が高いように感じた。

プエルタは、かなり戸惑っていたようなパンチの浴び方をしていたのが、そういう見方を解釈させるんです。
それにしても三浦は、「際」になった時のパンチが良かった。
この「くっつき際・離れ際」を大事にしているのは、相当評価に値する。
この場面を作れているのは、三浦の突進力と心だ。
パンチもある。
しかも、割と反則気味なものが戦いに多い。
僕は、あの下腹部・金的への三浦の攻撃は意図的だったと見た。
それが、三浦の経験値だと見た。
まあ、あれをもっと見えにくい所で出来れば、もうワンランク上になるのだろうなぁ。

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さて、内山と戦ったらという話だ。
問題は、追い足の早さが問われる。
内山は、足も早い。
でも、前回の金子戦を見ると、足を使っていたがフワフワしているように見えた。
しかも内山は、ダーティなプレイは嫌いだと見える。
三浦にとって、アウェイのメキシコでの防衛がよほど大きかったのかもしれない。

三浦が得た、一度の海外での防衛戦が飲み込むのかもしれない
あくまで、僕の予想だ。
でも、三浦の足は鈍重そうなのが気がかりではある。
その点を踏まえて、大晦日の内山の試合を見てみたい。

僕はもし、同じ階級なら、井上尚弥×三浦隆司は面白そうだと思う。
それだけ、三浦は曲者だなと感じた試合だった。

際の攻撃、
ダーティプレイ、
左ショートへの作り込み、
ヘッドムーブ、、、
現代的なスピードスター的な要素は無い三浦のゲームメイク

横浜光時代と比べて、真っ正直な戦いでは無い、
独特のタイミングで当て込んで行くスタイルを手に入れた三浦。

いやー、参りましたm(__)m

ただ一つ、お願いしたい。
もう、「ボンバー」っていうのやめていいんじゃないですか??
古くさくて、仕方が無い。
以上です。