大和哲也×サゲッダーオPart2 | おおおかのボクシングBLOG

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リング近くで待っていた僕は、入場する大和哲也のグローブと拳を合わせる。

「勝ってくれ!」
「あの男に見せてやれ!!」
「同郷の拳を交えた会場にいるアイツに魅せてくれ!!!」

そんな思いで、僕は試合開始を待っていた。
帯同していた大和ジムの仲間、そして子供達はコーナー近くで座って見守っている。
僕が、大和哲也の試合を見たのは遅い。

K-1トーナメントにて優勝した、あの一回戦における山本真弘との一戦だった。

「あの真弘が、一回戦で…」その衝撃の僕の中では大番狂わせな結果を見て知った。
その彼が、WBCムエタイ世界王座戦に挑む。

前回見た時も、ワイクルーをじっくり見せつけていた。
サゲッダーオが、あっさりと終わらせたのに対して今回も、じっくり行う。
青コーナーサイドで観戦していた僕は、大和哲也コーナーの近くだ。
コーナーをなんとなく見ると、一人若者がいる。
多分、悠矢では無いだろうか?
丸顔で、少しエラが張っていて、タフネスのありそうな感じ。(男前だし、いい意味で強そうな顔だという表現です)
彼は、ジムの後輩だ。
今、NJKFの王者になったばかりだったと思う。
いい戦績なんですよね。
{3C95E38A-5D39-43CA-87A6-3D4EC1C3D17D:01}
すごい好戦的な選手だったと記憶する。
なぜ、悠矢選手がセコンドだったのか…。

大和哲也は、背中を見せてるんだろうと思ったのです。
「お前も、ここまで来い!
俺が、世界のベルトの取り方を教えてやる!!」

なんか、ワイクルーをしている大和哲也が、そう言ってるような気がしたんです。
そして、大和哲也の刀の一太刀で!
見栄を切る!
そして、刀を鞘に戻す。

そして、青コーナーの挑戦者である大和哲也は当然、先にコールされる。
メインイベンターへの紙テープは、やはり断トツに多い!
そして試合が始まる前、モンコンを外す時、今日一際険しい表情を見せた。
そして、開始のゴングが鳴る!!

1R。
サゲッダーオは、じーーーーっくり行くという構えだ。
大和哲也は手探りで軽くローを見せるが淡々とカットするサゲッダーオ。
大和哲也は、小刻みに動く。
サゲッダーオと同じリズムでは動かないという意思だ。
そして、大和哲也がジリジリと前にフェイントをかけながらプレッシャーをかける。
サゲッダーオは、下がりつつ手を出さず見ている。

ロープ際、大和哲也は、右ロー・左ロー、右ミドルをコツコツしていくが、サゲッダーオは無難にカットしていく。
慎重な構えと引き出しはまだ見せたくないという構えだ。
このラウンド終盤までは、大和哲也がメインに手を出していくが、それも慎重な構えだ。
ただ、サゲッダーオも終盤にミドルを放って前に少し出てゴングが鳴る。
10-10でいいという事だ。
これが、ムエタイのゲーム性であり様式美だ。
それに従ってサゲッダーオは進めていく。
大和哲也が、手は一応出ているが、掴めないという感覚ではなかっただろうか。

僕のメモに書いてある。
3ラウンドに全てが分かるだろう…と。⬇︎

{E292D54C-5284-4A2D-9E67-EF54FA4C62EE:01}

2R
「やはり…」と思うことが起きた。
サウスポーであるサゲッダーオが、1ラウンドと全く変えて、下がらない形を選んできた。
右足をトントンと上げ下げして、リズムを刻み、ジリジリ詰め寄る。
終盤で見せたサゲッダーオの左ミドルが少し多くなってきた。
サゲッダーオの左ミドルはいい!(と、メモに書いてある)

でも、際の部分で大和哲也もヒジを見せていく。
首相撲の場面で膝を入れていくサゲッダーオ。
大和哲也は、ヒジを見せる場面が多くなる。
でも、対応されてしまう。
サゲッダーオは上手い。
一枚上手…そう感じざるを得ない印象に見えてくる。
サゲッダーオが、大和哲也のアッパーをかわして左のシャープなストレートを決める!
上手い!!
そして、ゴングが鳴る。

ムエタイの流儀に従って、僕は10-10の採点だと見た。
3ラウンドに向かうインターバルで僕がメモしている。

「大和哲也も、じっくり行きたかったが引き出しを出しつつある。
でも、
彼には左フック、
左レバーブローが残してある!
それを布石に、彼のこだわりの!
そしてプライドの乗せたヒジ!!」
{3E951BB2-6BA8-4C44-8093-48EED7BA6D31:01}

僕は、確かに思ったんです。
これは再戦だ。
大和哲也の主武器には警戒している。
懐が深くて、キャリアのあるフィームーのサゲッダーオは甘くない。
何より、強豪のナックモエは再戦に強い!
これは、現実を突きつけられるか…。
最後は、ガチャガチャに仕掛ける4と5ラウンドになるのか…。
特に5ラウンドを流すサゲッダーオに採点は傾く…。
大丈夫か…。
そんな事を思ってた。
だけど、信じたいから僕は書いた。
「彼には左レバーブローがある。そしてプライドの乗せたヒジ!」
と。

でも、その先に書いてあるんです。
でも、梅野の戦ったタイ人よりサゲッダーオは強い。
上手い。
目がいい。
厳しい相手だ。
そんな事を書いている。
僕の心理がどうだったのか、メモを取て考えさせられる。

次回に続きます。