電源開発本社前で抗議行動を行いました | 大間の海は宝物、函館の海も宝物、子孫へ残そう宝の海を

電源開発本社前で抗議行動を行いました

10月1日、電源開発本社前で抗議行動を行いました
                      

大間原発訴訟の会 副代表 中森 司


電源開発(株)が、休止中だった大間原発建設工事の再開を表明してから1週年に当たる10月

1日、竹田代表と副代表の中森が上京し、関東や青森の仲間とともに電源開発株式会社前で抗議

行動を行い、抗議文を渡してきました。              

大間原発は、世界で初めてウランとプルトニウムのMOX燃料を全炉心に装荷するので、非常に

制御が難しいといわれています。また、世界で初めて火山帯の上に建設される原発です。さら

に、大間原発の敷地内に10万年前以降に繰り返し動いた活断層が存在する可能性があることが、

専門家(変動地形学)らの分析でわかりました。付近の海底にも巨大な活断層が存在すると指摘

しています。下北半島の北方にある活断層(43~44Km)と西方にある活断層(長さ47~

48Km)がそれぞれ動けば、マグニチュード7クラスの地震が起こるといわれています。しか

し、大間原発は、六ヶ所再処理工場、東通原発とともに最小の450ガルを想定した耐震設計し

かしておらず、これではマグニチュード7クラスの地震には対応出来ません。


大事故が起これば、ウランのみを使用する場合に比べて被害面積は4倍(約190Km)、中性子

線は1万倍、アルファ線は20倍放出されます。風速2mの風が函館方面に吹いている場合、約

31Kmの函館中心部には4時間20分で放射性物質が飛んで来ると言われています。はたして、

函館市民約27万人を含めて道南50Km圏内に住んでいる約37万人は逃げることが出来るで

しょうか。

火山についてはあまり話題になりませんが、青森県側には、大間原発から東南東15Kmにむつ

燧岳、南東約25Kmに恐山火山、南約28Kmに於法(おぼう)岳火山、北海道側には北約2

6Kmの海中にあるに銭亀火山、北東約39Kmに恵山火山があります。大間原発の敷地内に

は、溶岩の貫入があったことがわかっています。溶岩の貫入が多数あるということは、過去にマ

グマがここまで上がってきたことがあることを意味しており、今後も、敷地付近から火山が噴く

可能性があることを示しています。

大間原発の安全審査の過程では、火山の専門家から以下のような指摘を受けています。

① 恐山は活火山に指定されている。火砕流が発生しない可能性は絶対にないとはいえない。

② 銭亀火山は噴火の可能性がないわけではない。海底に噴火口があり、50mと浅いので、噴火

した場合には津波が発生する可能性がある。

③ 恵山は山体崩壊の可能性がある。山体崩壊が起こると、かなり大きな爆風が起こる可能性があ

る。

④ 恐山火山地域はいくつかの火山が集合しており、火山の集合で新しいカルデラが生じる可能性

が全くないわけではない。
 
このような指摘があるにもかかわらず、大間原発の安全審査は、依拠すべき安全審査基準が存

在しない中で行われたのです。


超危険な大間原発をつくらせないために、裁判の原告になって下さ

い。12月に函館地裁に第4次提訴する予定です。