うちの娘もこの4月から高校生。中高一貫なので校舎も変わることなく、中学卒業の感慨ゼロらしい。親は卒業式への参加すら認めらていない。終業式と何ら変わらないらしい。

大きく変わったのが成績で、この1年で学年上位から真ん中にまで順位を下げた。普段家で全然勉強していないし、しおらしくするのは成績表を見せに来るときだけ。

この事態を重く見たママが、当面娘の携帯を召し上げるという沙汰を下した。

 

学校の仲良しがみんな横浜方面に住んでいて、ひとり逆方向の娘にとって携帯は大事な情報伝達ツールの筈。春休み友達と連絡を取る事も遊びに行くことも出来なくなった娘はさぞや落ち込むと思いきや、意外とケロッとして毎日を過ごしている(元々インドア派)。心配になったパパが二人で食事に出掛けた時に今だけだよとママが隠した携帯を差し出しても、大してありがたがられない。今時スマホのない日常なんてと私自身が思う中、島流しくらいの重い罰のつもりだったのだけれど。

 

スマホを奪われ手持無沙汰になった娘が、なんと本を読み始めた。「もう読む本がない。本屋に連れてけ」と言い出した。パパの本棚に何かないかと中1の時に読んだ井上ひさしの「モッキンポット師の後始末」を渡してみたら、結構面白がってくれた。今は吉本ばななを試しています。

ずーっと国語を苦手にしていた娘が本を読み漁る姿を見て、スマホなんてこの世からなくなってしまえばいいのにと本気で思った。

 

 

 

飲んだ日:2017/3/22
国・地域:山梨県

Vintage:2016年
銘柄:キャネー甲州 祝村川窪(白)

ランク:
造り手:金井醸造場
購入店:(株)ナクレ
価格:\2,800

購入日:2017/3/19

飲み頃度/幸せ度:飲み頃/美味しい(★★★)

 

2012年物を1年前3年前に飲んでいて、この新作は3年前に飲んだ際の印象と近しい。物覚えの悪い私は今回もその超々淡麗な味わいを金井さんのワイン造りの新たな方向性なのかと勘違いしてしまった。

二日目の終盤あたりから徐々に旨み成分が醸成されてくるので、抜栓後2~3日放置してから飲み始めると丁度良いのでは。セラーで熟成させるのではなく、リリース直後に時間を掛けて楽しむワインという事でしょうか。多くの自然派ワインの共通項でもありますね。