Hey! Say! JUMPファンの娘にお供して鑑賞。
2011年に上演されたウッチャンの一人舞台「東京オリンピック生まれの男」を原案に、脚本・監督・主演をこなした本作品。
劇場で鑑賞しているのに、映画を観ている気がしない。スクリーンからそういう雰囲気が漂わない。冒頭から何かを諦めざるを得ない。豪華な端役達はウッチャンの人望を感じる一方で、この作品のキワモノぶりを際立たせる。
父親役の平泉成さんがかぶる不自然なカツラは「受けを狙った」のだと公開初日の舞台挨拶でウッチャンが言っていた。監督が決めた本コメディ映画における真面目と不真面目の取り扱いに関する基本ルールは、私にとっては受け入れ難いものだった。
WOWOWで放映された一人舞台の模様をネットで斜め観してみたら、この映画が舞台の面白味を十分に再現している事は判った。良くも悪くもこれがウッチャンの味なのだ。1964年生まれの彼が過ごした時代を背景にどこか自叙伝的なテイストも感じながら、平成生まれのうちの娘には判る筈もない世相ギャグをなんとなく楽しんだ。
桑田佳祐がウッチャンのために書き下ろしたエンディング・テーマがこの映画のユルさを丸ごと救ってくれる。何故だか親子で涙してしまいました。名曲だぁ~
日付:2016/10/22
タイトル:金メダル男
監督・脚本:内村光良
劇場名:TOHOシネマズ小田原 SCREEN1
評価:★★☆