お世話になっている法人さんが、別の地域で支所を設けるということで、事業計画書や予算書などをつくっていたときの話です。
この法人は、地元ではかなり評判のよい仕事をされているので、堅実な経営をしてきたことが決算書からもうかがえます。
ところが、新しく支所を設けるとなると、信頼を高く積み上げてきた法人といえど、またゼロベースからのスタートとなります。
そこで、その経営者といろいろと打ち合わせした中で思ったことです。
将来、どれくらいの諸費用がかかるのか?については、大まかなところの数字は出ます。
ところが、どれくらいの売り上げが上がるのか?は、絶対にわかりません。
その経営者自身も次のようにおっしゃっていたことからもよく理会できると思います。
「結局、やってみなければ、わからないんだよね。」
僕には、とても不思議なことがあるのです。
それは、日頃からネット広告などを見てつくづく感じていることなのですがね。
このように熟練の経営者が、やってみなければわからないと言っていることを教えられると宣伝しているコンサルタントの先生があまりに多いのです。
おかしくないですか?
僕には、大笑いしてしまうほどおかしなことです。
自分で地道に動いて、地道に人からの信用を蓄積していくのは、コンサルタントの先生ではなく、自分自身ですよね。
その過程には、いろいろな失敗もあり、汗も涙もあるはずです。
そういえば、ある方のブログの中で効率を求める人ほど行動しないという記事 がありました。
自分の心の中をのぞいてみても「確かに!」と思えるところです。
何かいい方法はないか?うまい方法はないか?と探している人に限って、汗をかかずに楽しようと考えてているとも言えそうです。
楽をしようとすれば、結果、無駄なお金が出ていくだけで客頭から抜け出られません。
頼る心ではなく、人から頼られる心でいなければ、売上なんて得られませんよね。
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