日本一周の旅162日目:温海温泉~高瀬温泉
本日の温泉入浴数:8湯(トータル1251湯)
本日の走行距離:107キロ(トータル16661キロ)
本日のルート:温海温泉~高瀬温泉(山形県~新潟県)
前夜は車中泊であったが、初めて熟睡できなかった。
とても気温が高かったので、ドアを少し開けていたのだが、
その隙間から蚊が侵入してしまったのだ。
構わずに横になったのだが、かゆくて仕方がない。
かゆさで何度も目覚めてしまったが、朝確認にすると、
10か所近く刺されていた。
車中泊の蚊は地獄だ・・・。
涼しくなると、蚊もいなくなるので、もう少しの辛抱だ。
道の駅の隣にあるコンビニで買い物を済ませた帰りに、
ケータイを持ったおじいさんに話しかけられた。
メールを返信する方法を知らないから、代わりに打ってほしいという。
もちろん快諾したのだが、話を聞くと、事態は深刻だった。
ガンを患って大阪の病院に入院していたのだが、
数日前に車で抜け出してきたのだという。
目的は、ガンに効果があるといわれる玉川温泉に行くため。
藁にもすがる思いで、抜けだしてきたのだろう。
メールの相手は、心配する家族の方からだった。
ボクが代わりに打ったメールの内容は、
「大丈夫、明日には大阪に到着する予定」というもの。
このメールで少しでも家族の方が安心してくれればいい。
山形から大阪まで270キロほどらしいが、
おじいさんが無事に大阪に着いてくれることを祈った。
【第1湯】は、勝木ゆり花温泉・ゆり花会館 (地図)
山形県の海岸線を南下し、ついに新潟県に突入。
山形の西岸って意外に短いことに気づいた・・・。
新潟の記念すべき第1湯は、海岸沿いにの小さな町にある
公共の福祉施設。
だが、浴室はけっこう立派なつくりで、
内湯、露天ともに岩風呂で、20人ほどのサイズ。
内湯はオーバーフローなしの循環で、塩素の匂いもあり。
露天は、オーバーフローがあって、塩素の匂いも薄いので、
露天のほうに重点的に浸かる。
一応100%源泉かけ流しである。
透明の湯は、サッパリ系の硫酸塩泉。
塩素の匂いがなければ、もっと快適な湯浴みなのだが。
また、不思議なことに、循環湯の内湯で、
泡付きとそれに伴うスベスベ感を確認した。
循環で、塩素の強い湯で泡付きの湯に出会うことは初めてなので戸惑う。
かけ流しの露天では見られなかったので、
循環装置が影響しているのだろうか? 謎である。
【第2湯】は、瀬波温泉・ウェルハートピア新潟瀬波 (地図)
新潟県の北部の海岸沿いにある温泉地。
10軒ほどの大型ホテルが立ち並び、海岸に近いだけあって、
明るいリゾートっぽい雰囲気をもっている。
ウェルハートピアは、元厚生年金施設の立派な建物で、
すぐ目の前に日本海のオーシャンビュー。
浴室からも、ガラス越しに青々とした日本海を一望できる。
ロケーションは最高だが、湯の質はいまひとつ。
50人くらいの大湯船には、透明湯が注がれているが、
オーバーフローなしの循環湯で、塩素の匂いもキツイ。
本来の塩化物泉の特徴は見るかげもなく、残念でしかたない。
ウェルハートピアの隣にあるホテルにハシゴ。
ここも同じく、オーシャンビューの展望風呂が売りの宿。
20人くらいの内湯からは、日本海が一望。
ピーカンの青空が眩しいくらいだ。
循環とかけ流しの併用式の湯は塩化物泉で、
きっちりオーバーフローあり。
塩素消毒もなく、浴感はなかなか気持ち良い♪
瀬波温泉の塩化物泉は特徴がもともと薄いのだろうか、
塩化物泉のわりには、塩味などの特徴は確認できなかった。
【第4湯】は、朝日まほろば温泉・まほろばふれあいセンター (地図)
道の駅朝日に隣接する日帰り温泉。
よくある道の駅の大規模な豪華な施設とは違って、
福祉施設っぽい地味な感じの外観。
だが、内湯も岩づくりの露天も広々と20人くらいのサイズ。
内湯はオーバーフローない循環湯だが、露天はオーバーフローあり。
内湯は熱気がこもっているので、露天で涼みつつ入浴。
浴感は露天風呂のほうがよい。
塩素消毒はありながらも、匂いが感じないレベルなのもよい。
透明湯は、硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉で、
溶存物質は4グラムを超える。
そのわりには、さっぱりとして特徴がないのは、循環しているからだろうか。
ちょっと不完全燃焼の湯。
再び瀬波温泉へ。
温泉街の中心にある日帰り専門の施設だが、
本日にかぎり15時からの営業ということで、
15時ぴったりを狙って再訪問。
広々とした野天風呂が最大の売りで、大小4つの岩風呂には、
計50人以上は浸かれそう。
3メートル頭上から落下する滝の下には、滝坪の湯船もあり。
透明湯の100℃近い透明湯は、先の海岸沿いの2つのホテルとは
異なるようだが、ほとんどスペックは一緒。
ただ、若干の塩味とゴムのような匂いを確認でき、個性を発揮している。
内湯はかけ流しで、そのほかの湯船も循環だけで、
濾過はしていないとのこと。
広い湯船のわりに、塩素消毒もないので浴感はまずまず。
さすが、「湯元」だけはあるという印象だ。
それでも、840円という入浴料金は少し高いような気がする・・・。
村上市から小国方面に向かう途中の荒川沿いには、
荒川峡温泉郷と呼ばれる温泉が点在している。
ゆ~むは、道の駅に隣接する日帰りの公共温泉。
内湯は20人くらい、露天の岩風呂は15人くらいで広々している。
とくに内湯は、オーバーフローの量が半端ではなかったので、
一瞬うれしくなる。
が、塩素の匂いがけっこうキツイのが残念。
透明湯は、さっぱり系の硫酸塩泉なので、
さらに塩素が強調されてしまっているのが惜しい。
荒川峡温泉郷のなかでは、もっとも旅館の数が多い温泉地で、
10軒弱の宿が通りに建ち並んでいる。
が、廃業してしまった宿も5、6軒あり、ちょっと寂しい雰囲気が漂う。
昔は、だいぶ栄えたのだろうな、としみじみ。
その温泉街の中ほどにある門構えが立派な宿。
が、照明はおとされ、女将さんが退屈そうにテレビを見ていた。
15人ほどの石づくりの内湯には、透明湯がかけ流し。
基本的に100%源泉かけ流しだ。
69℃もある高温の湯なので、かなり湯量を絞っているが、
それでも、かなりアツアツの湯。
若干の塩味を確認できる塩化物泉で、
体がジンジンと温まる湯である。
蚊に刺された箇所がしみる・・・。
とってもピュア度の高い温泉で満足♪
【第8湯】は、高瀬温泉・ニュー萬力 (地図)
この日の宿湯。
温泉街の入り口に位置するアットホームな宿。
気さくな感じの女将さんに案内された部屋は、
古いながらも、畳も張り替えられていて、清潔感あり。
「暑い日に熱い温泉でごめんなさい」と女将さんが言う通り、
高瀬温泉の源泉は高温だ。
高瀬温泉は共同源泉で、どの宿も同じ塩化物泉を引いているようだ。
15人くらいの内湯がある浴室は、湯気で熱気むんむん。
アツアツの湯がかけ流しである。
特に天候が暑いので、湯量をさらに絞っているとのことだったが、
湯かき棒でかきまぜなければいけないほどに、アツアツである。
そのぶん、塩味も強く感じ、湯の個性を堪能できるのはうれしい。
暑い日の熱い温泉もいいものだ♪
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今日は、荒川峡温泉と小国方面の温泉を巡る予定。