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維持流量発電

早稲田大学で自然科学の勉強をしています。
今日の講義のテーマは「川とエネルギー」。川を動力として利用する日本の歴史は古くて、水車は奈良時代から使われていたそうです。やがて動力としても活用されるようになり、今でも発電の原理は水車を回して発電機を回転させるのですから、大小規模の違いはあれど「水車」の知恵は続いているわけです。
覚えていておきたいなあと思ったのは、「維持流量発電」。
維持流量とは、ダムなどの下流河川の自然環境に支障をきたさないように、常に流しつづけている水。ここに発電機をつけることで、なんとメガソーラー並みの発電ができるそうです。
維持流量の水は水力発電所だけでなく、農業用水の溜池などにも存在しているので、全国各地で少ない資金でメガソーラーと同等の発電が期待できることになります。
小水力発電は設備利用率が太陽光発電の5倍といわれていますので、温泉地などでも地産地消エネルギーとしての可能性も期待できるなあと思いました。
小さな取り組みはあまり話題に上がらないのですが、川を利用してきた日本の知恵に注目したいと思います。