第五十湯 郷愁漂う歴史ある湯宿! 大沢温泉 大沢の湯 | 温泉ブロガーの絶景温泉探訪記

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岩手県花巻市の花巻温泉郷にある大沢の湯。童話作家・宮沢賢治が何度も訪れた宿としても有名です。山水閣・菊水館・湯治屋と三棟ある建物のいずれにも温泉はありますが、中でも湯治屋にあるL字型の大露天風呂「大沢の湯」はテレビや雑誌に何度も取り上げられるほど大変有名です。湯治屋は築二百数十年にもなる木造の古い建物で、長廊下の広い館内を歩くと、どこか懐かしい雰囲気を感じます。

 

入口から入ってすぐ右側の露天風呂景観。男性に脱衣場はなく壁側に面したむき出しの木造棚の前で衣服を脱ぎ着するというシンプルさ。露天風呂入口横に女性用の小さな脱衣場はありますが、混浴露天風呂なので女性の方はかなり覚悟が必要(夜間に女性専用時間帯有)。

 

露天風呂奥側の景色。豊沢川の流れとともに陽光に照らされた温泉の無色透明さが際立ちます。大人30~40人は入れる広さで開放的。向かいの建物や橋からは丸見えなので公序良俗のマナーは守りましょう。無色透明な湯はアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)。ph9.0の湯は古い角質を取落として肌をツルツルにする美肌効果があります。まろやかで肌ざわりが良く、誰にでも入りやすい温泉と言えます。

 

源泉温度が51度と高く、適温になるように管理されていますが、湯船が広いため大まかに上画像の中央付近にある柱を境に「あつめ」と「ぬるめ」に分かれます。真ん中画像が左側で、湧出口があるせいか特に岩場付近下がとても熱いです。逆に一番下画像の右側はぬるめのため、長湯向きです。

 

時の流れを感じさせる湯宿・大沢温泉。豊沢川を挟んで向かいにある茅葺屋根の建物は築160年以上もある菊水館です。大沢の湯がある湯治屋から橋を渡ってすぐに行くことが出来ます。

豊沢川の穏やかな流れとともに歴史ある建物を見ながら浸かる湯はノスタルジックな気分にさせてくれます。春夏秋冬で変化する風情ある景色は何度訪れても飽きさせない魅力があります。私が行ったのは2月下旬でしたが、山肌に雪残る小春日和の日でした。

 

大沢温泉 大沢の湯(おおさわおんせん おおさわのゆ)

岩手県花巻市湯口字大沢181

日帰り入浴 7:00~20:30

夜20:00~21:00は女性専用時間

大人600円 子供300円

JR東北本線花巻駅から新鉛温泉行きバスで25分、大沢温泉下車、徒歩5分