日にちは前後するけど、3月公演のチラシとポスターを持って浅草の協力店を回った時のことを、寝付かれぬまま思い出したので綴ってみます。
とあるラーメン屋…名前出してもいいかな。
『馬賊』です。

亡くなった橋達也座長はここのラーメンが大好きでした。
ずいぶん前に、劇団の若いみんなと一緒に食べに連れて行ってもらったことがあります。
手打ちの麺と独特の味のスープが、なるほど、とっても美味しい。
(他店と比べてどう…という話ではありませんので、念のため)

先日、ポスターをお願いに伺ったとき、まあ、ちょうどお腹もいい感じに空いてたわけですが、座長のことをふと思い出して、久しぶりに『馬賊』のラーメンを食べたくなりました。
私の注文を聞いて、店のお兄さんがバタン!バタン!と麺打ちを始めました。その姿を珍しそうに、通りがかりのご婦人たちがガラス越しに観ていきます。
スープのいい匂いがしてきて、私の丸いテーブルに、おかみさんが湯気のあがったラーメンを運んできました。
思わず私、「座長は馬賊のラーメンが大好きでした…」と言ったら、なんだか鼻の奥がツーンとしてきたので、急いで麺をすすりました。
みんなでワイワイ言いながらラーメンを食べたのが、ついこの間のことのように胸に浮かびました。
そしたら、それまで一度も口をきいたことのないおじさんが、厨房の向こうから座長のことを話し始めました。
座長が最後に食べに来たのがいつだったか、おかみさんと記憶がくい違って面白かった…。何月だった…いや何月だったよ…違う違う何月…って。

そうやって座長のことを思い出して話してもらえてよかったな~(*^_^*)

夜更けにそんなことを思い出してたら、猛烈にラーメンを食べたくなりました。
うわあぁぁ~、『馬賊』のラーメン!……と言いつつ、今となっては仕方ない。寝ますか…。
おやすみなさい。