●「因島水軍まつり【海まつり】」へ行ってきました | おのなびフォトゼミのブログ

●「因島水軍まつり【海まつり】」へ行ってきました

8月28日(日)。
因島で開催された「因島水軍まつり(海まつり) 」の撮影会を行いました。


今回は8名の参加。
9:00にJR尾道駅へ集合、バスで会場へと向かいます。

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バスの所要時間約30分、しまなみ海道「因島大橋(大浜SA)」のバス停で下車します。
そこから会場までは徒歩で約10分です。


すでに会場では予選が始まっていて、
ドンドンドン・・・という太鼓の音が響いていました。

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まずは、そもそもこの祭りの名前にある「水軍」の説明から。

水軍とは、平安~戦国時代にかけ活躍した海上戦力を保有していた大名のことで、
「海賊衆」とも呼ばれていました。

彼らは海上を通行する船舶から通行料(関銭)を徴収し、
海の関所的な役割を果たしていました。


彼らが持つ海上戦闘のノウハウは時の権力者たちからも恐れられるほどで、
歴史を左右するほどの強大な力を誇っていました。

因島一帯を治めていた村上水軍は、源平合戦の勝敗を分けたと伝えられています。

現在でもこの島のいたるところに城跡や遺構が残されており、
当時の繁栄を知ることができます。


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(青陰城址)



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(金蓮寺・村上水軍の墓)




そして「因島水軍まつり」について。
このお祭りは3部構成になっています。

7月下旬には甲冑武者たちの行列が行われる「島まつり」。

8月下旬には大筒花火や跳楽舞コンテストが繰り広げられる「火まつり」、
そして今回撮影した「海まつり」と立て続けに開催されます。


今回撮影会を行った「海まつり」では、彼らが使用していた
戦闘用の小型船「小早(こはや)」を使用したレースが行われます。

このレースで使われる小早は
全長11.10メートル、高さ0.75メートル、幅1.58メートルの木造船。

この船に漕ぎ手14名、そして太鼓の打ち手・船頭がそれぞれ1名の
計16名が乗船します。

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海岸からスタート、沖合に設置されたブイを回りながら、
約1.2kmのコースで順位を競います。


海岸へ横一線に並び、スタートの合図を待つ。

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ゴーン、ゴーン、ゴーン!!
銅鑼の合図とともにスタート。

櫂が勢いよく水しぶきを打ち上げながら
徐々に加速してきます。

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船頭の判断や、太鼓のリズムも結果を大きく左右します。

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ゴール間際の攻防。
予選から熱い戦いが続きます。

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この小早レースでは、優勝チームを予想する投票が行われていて、
当たるとプレゼントも。

今回は56ものチームが参加しているということもあって、
みなさん頭を悩ませていました。

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そんなお祭りのポスターがこれ。
「SKR56(SUIGUN KOHAYA RACE)総選挙」

投票券はまとめ買いもOK、だそうです・・・。

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会場内には屋台もたくさん出店していて、
地元の食材を使った料理もご用意。

こちらはタコやエビを使った「水軍そばめし」。
ご主人のイチオシ。

柔らかなタコが食欲をそそります。
おいしくいただきました~

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お昼時間には地元・因島出身の松瀬一昭さん率いるデュオ
ひまり 」のライブが行われました。

新曲「尾道の夏」などを含む約1時間のライブ。

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会場は2人の登場前から熱気ムンムン。
ステージに上がると観客から「おかえり~!」とエールが飛びます。

MCでは地元の方言を織り交ぜながら、笑いを取る場面も。



ライブ終了後、部員たちと記念撮影してもらいました。

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昼過ぎからは敗者復活戦や部門ごとの決勝レース。
会場のボルテージも最高潮!

実況のアナウンスにも一段と力が入ります。

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気合いが伝わりますね。

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勝ったチーム、負けたチーム。
健闘をたたえ合い、歓喜し、悔しさにおもわず涙。

それぞれのドラマが祭りに花を添えていました。

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レースの結果はこちら



時間の都合で最後まで観戦はできなかったのですが、
数百年の時間を超え、現代まで水軍の熱気が伝わってくる、素敵なお祭りでした。

なにより、島が一丸となって盛り上げているということが肌に伝わってきました。
この伝統を若い人たちがいつまでも受け継いでいくことでしょう。



帰り道、赤とんぼがふっと秋の風を運んできました。
長かった夏とも少しずつお別れが近づいてきたようです。