おはようございます。
おのころ心平です。
今年2015年が始まって
あっという間に1週間。
元旦に、
という記事を書きましたが、
いわゆる学問的な心理学の分野を
再度、その歴史からひも解き、
勉強しなおしてみると、
かつて20代の時に吸収した時とは
また全然違う印象を持つものです。
20年の歳月というのは
こうも人の解釈力を変えるものか…。
それは当たり前のようでいて、
一方で、はたと気づきました。
近代心理学の歴史、
というものだけに絞って言えば、
20年前も今も、ほぼ変わらぬ知識を
僕たちに提供してくれているわけで、
その受け取り方によって、
まったく違った知識となるという意味では、
心理学というものの深み、
そして、その膨大な知の積み重ねには
今さらながら、圧倒されるわけです。
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近代心理学の始まりは、
この方、
ヴィルヘルム・ヴント
(1832年~1920年)
の業績なしには語れません。
心理学を、学問として独立させた
近代心理学の父です。
ドイツで医学を学び、
大学教授になり、
1879年、世界で初めて、
大学に心理学実験室を
創設した大科学者です。
厳密なる実験的手法で
「意識構造」を解き明かしていき、
生涯に490冊以上の著作を
残しました。
このヴントの手法をまねた学者たち、
ともに実験室で学んだ弟子たちによって
世界中の大学で、心理学実験室が
創設されるようになったのです。
日本でも、明治の初めごろに
帝国大学で心理学教室が開設されましたが、
その手法は、ヴントの実験心理学の影響を
大きく受けています。
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学問的な意識構造の研究は、
ヴントに連なる多くの学者の
手によって行われましたが、
いわゆる心理療法の分野において
日本で、心理学の父的に有名なのは、
この方でしょう。
ジークムント・フロイト
(1856年~1939年)
正確には、精神分析の父なのですが、
フロイトの心理学への影響も、
計り知れません。
ウィーンで医学を学び、医療施設を開業。
1908年に精神分析学会を創設します。
フロイトを取り巻く関係図は、多岐にわたり、
しかし、
独立した弟子たちによって、
心理学の世界は色鮮やかに
発展を遂げていったのです。
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今日のポイント!
学問的には、ヴント。
臨床的には、フロイト。
この二人の近代心理学の父の名前は、
ぜひ、覚えておきましょう。
いよいよ、あと1週間で締切です。