不眠症のマッピング・ケーススタディ(下) | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

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病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

こんばんわ。

おのころ心平です。


身体的症状を潜在意識の欲求に変換する方法、

【マッピングシート】なるものを使っておこなった

カウンセリングのケーススタディ。


おのころ心平 - ココロとカラダの交差点


今朝の記事からのつづきです。


***


―――そりゃあ、すごいがんばりだったですよね。

ここまで事業を継続され、拡大され…。

ご主人への思いの強さだけでは、ここまでにはなりませんよね。


Cさん:地元にスゴスゴ帰るわけにも行かなかった、

というのもあるかもね。


―――そうか、「地元」がキーワードなんですね。


Cさん:地元、親戚には、私、C家の恥みたいな見方をされていたから。


―――うーむ、さっき、紫の服を着た「不眠症」さんの顔が

親戚一同にくるくる変わりましたよね。


Cさん:そうね。


―――紫の色彩心理ってね、「孤高の戦士」「自分は自分でいい」

という意味合いがあるんです。


Cさん:孤高の戦士?


―――そう、つまり、「私は私のスタイルで行く。

そのためなら孤独でもかまわない」って気持ちですね。


Cさん:はは、それはその通りね。


―――睡眠てね。カラダの機能が回復・修復されるだけでなく、

心の修復もされる大切な時間なんですね。


Cさん:それはわかるわね。眠れないと、本当に心がすさんでいくのよ。


―――人の意識には、自覚できる意識と、

自覚の及ばない無意識の世界があるのをご存知です?


Cさん:ええ、知ってるわよ。


―――睡眠中の意識って、じつは無意識の領域に入って行くんですね。

それでね、無意識には階層があって、ユングという人が指摘したように、

人間の意識の一番奥底には、「集合無意識」という広大な意識の領域があるんです。


Cさん:ああ、聞いたことがある。世界のあちこちに残る伝説なんかは、

人の意識が共通して持つ集合無意識が反映されてる、とか言うんでしょ。


―――そう、人の意識は、無意識の領域に入ると、

どんどんつながっていくということなんですよ。

それでね、集合無意識という広大な領域の手前に、

民族意識、地域意識、社会意識などがありましてね。

どんどん個人の意識に近づけていくと、

一番手前の無意識って何だと思います?


Cさん:家族の意識ってこと?


―――ご名答!


Cさん:ははぁ。やっぱりね。


―――意識の世界で、まず家族意識とつながり、

それからさらに、だんだんと多くの人の意識とつながっていくのが

睡眠という行為の役割なんですね。

個人の意識って、個室みたいなもんでしてね。

起きているときはその個室に入っている。

そこでは個人の自由があるんですよ。

逆に眠るというのは意識的には「大広間」にでるようなもんですね。

そりゃあ、そこには大広間なりのルールがあって、

あまり個人の自由がない。

その代わり、つながっている安心感はあるわけです。


Cさん:眠れないと不安になるのは、安心感とつながれないせい…。


―――さきほど、Cさんは、「紫がもともと好きではなかった」

と言いましたね。


Cさん:ええ。


―――つながっていたいという気持ちは誰しも自然に持つものです。

紫の、孤高の戦士にならざるを得ないのには、ほかに理由がありますよね。


Cさん:子どもみたいではずかしいけど、夢にね、

何度ものっぺらぼうが出てくるのよ。

それはおそらくみんな親戚のはずなんだけど、

「金をくれー、金をくれー」ってね。

私を打出の小槌のように思っているのね。

お金と顔を取られそうになって、私は逃げるのよ。

「私は私なのよ!」って。


―――うーん、そうか。


Cさん:資産があるとね、いつも私を、お金としてだけ

見ているんじゃないかと疑心暗鬼になるわけね。

のっぺらぼうたちは、私を私として見ない。

役員や、銀行や、集金に来る皆が…。


―――なるほど。眠れない心理の向こうには、

Cさんをお金としか見ない人たちへの抵抗感があるわけですね。

でもね、Cさん、あなたをいちばんお金としか見れていないのは、

実はあなた自身なのかも知れないですね。


Cさん:! どういうこと?


―――本当のあなたを理解できるのは、天国に行ったご主人だけと、

どこかで頑なに思い込んでいませんでしたか。

ご主人以外の人たちとの間であなたをあなた足らしめていたのは、

ご主人が残した事業と手元にある資産だけだった。そのバリアを通してしか、

あなたは人と接することが出来なかったのかも知れませんね。


Cさん:…。


―――さて、さっき、そこに置いた「不眠症さん」。

もう一度、自分の内側へ戻しましょうか。

今度は、服の色を変えてね。

顔は、ご主人にしてもらえますか?



Cさんは、抱きしめるようにして、「不眠症さん」を、

自分の胸のあたりに戻しました。

そして、ひとしきり泣いておられました。

孤独にがんばり続けた25年間が、走馬灯のように

彼女の心を巡ったのかも知れません。



Cさん:ありがとうございます。そうなのかもね。

ちょっと今晩は眠れるような気がするわ。

久しぶりに主人のことを話せたし。

主人が横にいてくれると思えば、安心して眠れるかもね…。



おしまい。


*****


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