おのころ心平です。
午前の記事 で、ナンバーワン心臓外科医が
提唱する『病気にならない歩き方』について
ご紹介しました。
なぜ、心臓の専門医が、
歩くことに注目を?
その謎を、おのころワールド的に、
心臓、毛細血管、血圧と、歩くこと、
の関係性の中で解説していきましょう。
語り手ゲストは、高血圧さんです。
では、よろしくお願い致しまーす。
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はい、わたくし、高血圧と申します。
生活習慣病の中で、糖尿病さんと並んで
「飛車角をなしている」などと言われてしまっておりますが、
現在、日本において、
約4,000万人の方々とお付き合いさせて頂いております。
…といいますより、
「上が140、下が90以上」
という血圧の基準を満たされますと、
とたんに皆さんの方から
わたくしを注目し始められるのでございます。
しかしその昔、高血圧への診断は、
「上が160、下が95以上」
を基準とした時代がございました。
ところが、1999年2月、
世界保健機関(WHO)と国際高血圧学会(ISH)とが、
高血圧の診断基準を改めたのでございます。
これによって、
日本では1,600万人程度だった高血圧患者さんが、
一夜にして倍以上になってしまったという、
笑うに笑えぬお話があるほどなのでございます。
***
まあ、わたくしにとりましては、
皆さんがわたくしに目を向けてくださるのには
うれしい話ではございます。
しかしさりとて、さまざまな病気について、
何でもかんでもわたくしのせいにされてしまう
昨今の風潮には、ひとつ、もの申したくなるのも
心情でございます。
…というわけで、
ここで皆様に、
上が140、下が90とは
いったいどういうことか?について
再度、おさらい頂きたいと思います。
上というのは、最高血圧。
これは「収縮」期血圧とも申します。
何が「収縮」するのかと言いますと、
もちろんそれは心臓さんでございます。
心臓さんが縮んだとき、
大きな動脈にどれくらいの血液の圧力がかかるかを、
最高血圧と申しますが、
心臓さんが縮むということはすなわち、
心臓さんから血液がドっとカラダに放たれるわけですから、
血管へのプレッシャーは上がるいうわけでございます。
***
一方、下というのは、最低血圧。
これは「拡張」期血圧とも申します。
心臓さんが「拡張」したときに
血管にかかる圧力をそう呼ぶのですが、
心臓さんが拡張するということは、
心臓さんにたくさんの血液が集まります分、
その瞬間は、血管への圧力は低くなるわけでございます。
まあ、収縮期・拡張期と申しましても、
それは瞬間瞬間おとずれておるわけでございまして、
収縮期あるいは拡張期が連続して10秒も続く、
なんてことがありましたら、
それでもう、カラダはおじゃんでございます。
☞明日へと続く。
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