90年代後半 R&B に戻る? | 音楽日記 & バンコク日記

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90年代後半のアメリカの音楽を思い返すとCross Overの時代だったと思う。
ClassicからClub PlayでSmash HitとなったVanessa-Mae、CountryからはShania Twain、Faith Hill、Mark Wills、LatinからはRicky Martin、Enrique Iglesiasと至る方向からPopsへCross Overをしていたように思う。

R&Bも同様で、PopsへのCross Overを求め、Popsに近い楽曲が主流だったが、ではPopsとR&Bの違いは?っと聞かれるとそこは肌の色で活動ChartにR&Bが含まれるかといった程度の違いしかなかったと思われる。結局、使用楽器の異なるCountry、使用言語の異なるLatinとは異なり明確な違いが無かったからR&B衰退、Popsに同化という結果になってしまった気がするのである。

個人的に90年代R&Bの終焉と思うのがAristaが最高益を記録したWhitney HoustonのGreatest Hits、Toni Braxtonのアルバムがリリースされた時期
。Arista CEOのClive Davisの退任だと思う。白人であるCliveの絶妙なセンスでR&BのPops化、そしてHouse Remixを作り欧州とのバランスも取れていた時代に思う。現在のR&Bが当時のようにヨーロッパでも主流であるかと言われると、残念だがやはり北米と海外の温度差は否めない。

その中で、PopsにCross OverせずにPopsを使う程度で上手くすごしたのが、00年代主流となるHip Hop。
そしてそのHip Hopにアプローチしてったのが僕が思うにDestiny’s ChildとMariah Carey。Mariahは自身のキャリアもあったので思い切った事が出来なかった時期だが、DCに関しては若さからか思い切った行動をし、R&Bを破壊した当事者といっても過言ではないと思う。
では、R&Bはどうなるのか?と思うと、主流ではないが地味にインディーで最近良作が出ていて、また、以前以上に来日公演もたくさんあって、結果から言うとSoulにもどって原点回帰が出来たかな…と思うのである。
産休育休を取っているMariahは90年代始めからいるからもちろんこの流れに乗れるだろうし、ではDCは?っと思うと、Ms.Kellyで90年代R&Bを再現してレーベルと決別移籍したKelly Rowlandは問題無いだろう。では、積極的にHip Hopを取り入れてきたBeyonceは??彼女はどういう風に移行する?Mariahみたいなる?と思って聞いてみた今回の「4」、今までほど商業的な楽曲は少ないが、作品としては良い楽曲が揃ってるし、彼女のソロ作品では1番長く愛される作品かなっと思うのが本音。

時代はあの頃にもどるのかな?
ビヨンセのシングルカットが商業的にならない事を望む今日この頃