お勧め本2「チームの力」 | .

お勧め本2「チームの力」

今日も水戸で茨城県庁の職員研修(係長級)でした。
終日水戸にいられると、打ち合わせも数件できるし、やっぱり精神的にもかなり楽です。
さらにプラス、短時間でもゴルフの練習にも行けますしね。
充実した2日間でした(笑)

昨日お勧め本が2冊あると書き始めながら、最初の1冊のことが長くなってしまったので
もう1冊は今日にしました。
今日の1冊も、かなりお勧め、というか絶対に読んでほしい1冊です。



「チームの力 ~構造構成主義による新組織論~」 西條剛央著  ちくま新書

著者の西條さんのお話、構造構成主義と東日本大震災後に立ち上げたボランティア組織
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」についてを直接伺ったのは、確か2年前、NPO日本再生
プログラム推進フォーラムの勉強会でした。
ご自身が研究されてきたこと(構造構成主義)を基に、日本最大級の支援プロジェクトを
立ち上げて、活動を幅広く展開されていることに、強い衝撃受け、感動したことは今でも
覚えています。

西條さんが研究を進めてきたメタ理論「構造構成主義」
それは「物事の本質からなる原理を把握する学問であり、価値の原理、方法の原理、人間の原理
といった原理群からなる体系」とのこと。

そしてこの本を読み進めていくにしたがって強く感じたことは、これまで自分が出会い、
気づき、学び、そして今多くの人に実践してほしいと伝えていること、経営品質の向上と
未来を創るリーダーシップについて、非常にわかりやすく整理してもらったということです。

もちろん新しい気づき、学びもたくさんありました。
おかげで、読みながら感激と感謝で、やたら赤線を引いてしまいました(苦笑)

なので自分との関わりのある方には、強く勧めたい1冊なのです。

どんな内容かは書き出すとキリがないので、興味を持った方はぜひ読んでください。
「あぁ、確かにあの人が勧めるわけだ」と思ってもらえることでしょう(笑)

ほんのひとつだけ。これを知っておくだけで成果は大きく変わって来るでしょう。

「方法の有効性は、状況と目的によって変わる」

だから目的が明確になっていること、目的の共有・共感ができていること
そして、抽象的ではなく具体的に現状把握(観察・診断・分析)ができていなければ
どんな方法や手段がいいのかはわからない。
前例主義、過去の成功体験による自信過剰は危険・・・

未来を創るリーダーシップで大切にしたいこと
「人を導く最善の方法はひとつではない。
 自分がやりたいようにするのがリーダーのすることではない。
 リーダーがまず自分に問いかけなければならないことは・・・
 この状況に、彼らの成功に自分はどう貢献することができるだろうか?
 人々は自分に何を求めているのだろうか?
 リーダーシップはメンバーの眼の中にある。
 あなたをリーダーと呼んでくれるのは、メンバーなのだから。
 変化を知り、変化を予測し、変化に対して常に最善の方法を取れるように、
 自分自身(資質とスキル)を高め続けなければならない。
 リーダーに必要なのは、信頼と判断力」

あぁ、また長くなってしまった(苦笑)
もうこの辺で止めましょう。

明日は、鳥取県に出かけてきます。