たったひとつの命だから
愛する人を守って生きたい
僕の愛する彼女は、とても不器用な人です。
約束があっても、残業を頼まれたら断れません。
人が割ったコップの濡れ衣も着せられてしまいます。
ダンス教室の掃除は、１時間早く行って一人で終わらせています。
先日、『なんでそんなにお人好しなのか、俺にはわからないよ』
と口にしたら
『お人好し？ステキな言葉だね』と言って笑っていました。
先日、母に
『僕たち、いつになったら結婚出来るかな、あいつ全然成長しないから』
と話したところ
『何言ってんの、人は死ぬまで成長を続けるものよ、完成なんてやってこないわよ』と言われてしまいました。
それから、じっくり考えたのですが。
確かにそうです、完成した人間がいたらお目にかかりたい。
そうだ、そう。
結婚は、誰もが挑戦してきたものだ。
かく言う自分も、てんで子供なのに。
僕にあるもの
それは、彼女を守りたいという思い。
これしかないな
たったひとつの命だから
あいつを守って生きていきたい