アイヌ文化は日本文化に含まれるのか。 | 。

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アイヌ文化は日本文化に含まれるのか?



あるときふと気になって、wikipediaの「日本の伝統工芸品」のページを見たの。
都道府県ごとに項目が分けられていたんだけど、
北海道だけない。他の46都府県は揃ってる。

アイヌの存在が脳にちらつきながらも、
和人が入植したのは明治らへんからだし、伝統と呼べるものなんてありませんよねーって思った。

ところが、経済産業大臣指定伝統的工芸品にアイヌの織物とおぼんがイン。
47都道府県のうちなにも指定されていない県もある。
そしてこれは生産者や地元の人が申請して初めて審査が始まるというもの。
http://www.hkd.meti.go.jp/hokis/20130308/

wikipediaを見た時に「アイヌ文化と日本文化を混同してはいけないんだ」と思ったのに、
経済産業大臣指定伝統的工芸品への申請があったということで、私混乱!
(申請した団体は地元のアイヌ工芸品職人で結成されている『二風谷民芸組合』)

この指定を受けることで、担い手育成や文化保護のための助成金を受けることができるらしいので、
申請にあたってはもしかしたらアイデンティティーの問題云々があったのかも私にはわからないけど…。

アイヌ文化を日本文化と一緒にしてしまうことが危険なのか、分けてしまうことが危険なのか、
感覚ベースではどっちが正しいか正直わからなかった。
逆に「日本文化」という表記自体がアイヌ文化を排除しきった文化圏を指していることも問題なのかもと思ったり。

もしこれが中国で、ウイグル文化を中国文化とか言われたらまた違うニュアンスだろうなあ。


※北海道へ入植した人たちの出身は第1位が青森、第2位が新潟らしい。
北海道と新潟で「なまら」や「こちょばしい」などの共通する方言あるのもこのためだったのねと納得した。