ひまわり畑の続きです。


農業法人を立ち上げたおじちゃんとの出会い。


それは不思議なものでした。



私は パートナーの笑楽さんと なるほ堂 というワークショップを運営しています。



なるほ堂の主 笑楽 さんは 


ある自給自足の本がバイブルになっていて 


昔から 

平屋の一戸建てに住んで 土地を耕し

いろいろクリエイティブなことをやっていきたいという夢がありました。



私はエステをしながら ブレインジムを学び

将来はワークショップができるスペースがほしいと思っていました。



ここから なるほ堂のシンクロストーリーの始まりです。



2年前のある日 
親しくしている方から


「ちょっと田舎だけど 土地付き平屋の一戸建てがあるんだけど
住まない? 古いけどね」 


という話が舞い込んできました。


持ち主は 50キロ離れたところに住んでいるけれど

その家を使う人もいなく、 かといって手放すつもりはない。
住んでくれれば 何をしてもいいよ。ということだったのです。


さっそく見に行ってみると


3方が畑に囲まれた100坪の土地に 古い昭和な感じの家が建っていました。
中は6畳が2つ 4畳半が1つ そしてあとから付け足した 広い16畳のスペース。


古いけれど 広さは十分 駅からも車で10分かからない
そして 都内へは今までよりも断然近くなる!

何より 家賃が格安!!


即決でした。


さっそく笑楽さんが引っ越し

古い家を手直し始めました。


部屋の壁は漆喰を塗り 外の壁はペンキを塗り
どんどんきれいになっていきます。


東側は なかなか広いお庭。


「ここにウッドデッキがあるといいね~」


そこそこ広くしたいけど 結構お金がかかっちゃう。


そう思って何か代用できないかなと アンテナを立てていると


工事現場に フォークリフトで荷物を上げ下げするための木製パレットが目に留まりました。


「下に土台を作ってあれを並べたらけっこういいウッドデッキができるんじゃない?」



一週間ほどたった土曜日の朝 


私は何気なく 地域の情報新聞を読んでいました。


いつもはあまり見ることもない 

「差し上げます」の欄



そこに


「木製パレットあげます」の一行が!



ビックリです!


さっそく電話をしてみると おじさんが出て


「何枚いりますか~?」と聞いてくれました。



そうです。


この方が 農業法人をたちあげたおじちゃん アイザキさんでした。



アイザキさんは 工事現場や廃業した店舗などで


いらなくなった廃材を扱っている方でした。



アイザキさんは トラックでパレットを運んできてくれ


ウチがいろいろ作っていることを知り


それからは パレットがたまるたびに他の資材も一緒に


持ってきてくれるようになりました。


アイザキさんも自分のおうちを


いろんな材料で手作りした人。


何か 通じ合うものがあったのかもしれません。



今年2月に


毎年やっている 取手と鳥取を結ぶ イノシシと鮎を食べるパーティに


アイザキさんをお呼びしました。



その日はたくさんの方が来るので


私たちは


事前に 地域の方に頼んで


駐車場を借りてておきました。


それが 何かの手違いで 当日 うまく借りることができず


「この辺は路駐大丈夫だから 置いちゃっていいよ」と言われ


しょうがなく お客様に路駐してもらうと

近隣の畑のおじさんから クレームが来てしまいました。



その一部始終をみていた アイザキさんが


「私が農業法人を立ち上げて 隣の畑を借りるから 

そこに 来た人の車を停めるための駐車場をとったらいいよ」


と言ってくれたのでした。


私たちは そう言ってくれただけでもありがたく


でもその時は あんまり本気にしていませんでした。




そして4月


「農業法人できたよ~」


実はアイザキさんは 昔 国家公務員。ナントカ庁のお役人も歴任し

そして司法書士もやってらした経歴の持ち主でした。



まさか こんなに早く


ホントのことになるなんて。


アイザキさんの 行動の速さに驚き、そして感動しています。



笑楽さんの 自給自足バイブル本には 

「まずは500坪の土地を耕す」というものがありました。


期せずして


それも実現してしまいました。



そして これからこの事業にも おのずとかかわることになったということ


出会いの不思議さを感じます。



いろいろ勉強していきたいと思います。


まずは ひまわりがちゃんと育ちますように!