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  一、京都広隆寺の弥勒菩薩半伽像

 

飛鳥時代/7世紀前半・国宝第1号


S I N G - O N  『 え ん 』
   

弥勒菩薩は、

釈迦入滅後56億7千万年後に現れて人々を救う

とされています。

 

こちらの弥勒菩薩は、降り立ったときに、

 

どのように人々を救おうかと考えている姿だそう。

 

この写真でも麗しさは充分ですが、感じてみてください。

…言葉で表せません。

 

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  一、東寺の帝釈天がそりゃ美形でみとれます。イケメン。

 

イケメンってなんなのーと友人に笑われるが、ホントに!


S i n g - O N  『 え ん 』

 

帝釈天は、最高の武器である金剛杵(強力な煩悩も砕く)を持っています。

 

古代インドでは、悪を退治する最強の武勇神と云われています。

 

阿修羅を仏教に帰依させたり、

須弥山(しゅみせん:仏教の中心の山)で悪事や不正を監視、

明王たちを人間界に派遣し、報告させているらしい。

 

明王たちは、帝釈天の化身とも云います。


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  一、京都東寺や太秦などの不動明王

 

どこの不動明王をみても、アツい!!

が、やはり東寺の「立体曼荼羅」は特にすごい。

あれ? ということもありましたが、納得。ここでは割愛。

 

◆不動明王

 

ときには、怒って世の中を立て直すことを「大日如来」が姿を変えてしている

 

世の中には、説教ではわからない人がいるので、

紐で縛って、剣で刺すと脅し、無理矢理自分の蓮に乗っけて

極楽に運ぼうとする姿、とのこと。

 

片方の目からは涙も…。

親が泣きながらも、おしりを叩くようなイメージらしいです。

 

S i n g - O N  『 え ん 』

 

密教では三輪身といって、一つの「ほとけ」が

 

①「自性輪身」(じしょうりんじん)

②「正法輪身」(しょうぼうりんじん)

③「教令輪身」(きょうりょうりんじん)

 

という三つの姿で現れるとする。

 

  三輪身

 

①「自性輪身」(如来):釈迦の悟りを理論的に推し進め、最高のものとした仏様

 

              宇宙の真理、悟りの境地そのものを体現した姿

 

②「正法輪身」(菩薩):智(ちえ)をもって、悟りを得ようと我々と一緒に努力し、

             導こうとしている仏様

 

              宇宙の真理、悟りの境地をそのまま平易に説く姿

 

③「教令輪身」(明王):仏法に従わない者を教え諭し、仏法に敵対する事をやめさせる

 

        外道に進もうとする者はしょっ引いて内道に戻すなど、

         煩悩を抱える最も救い難い衆生をも力ずくで救うために、忿怒の姿

 

不動明王は大日如来の化身「教令輪身」とされる。

 

 

  人間界と仏界を隔てる天界の火生三昧(かしょうざんまい)

 

「人間界の煩悩や欲望が天界に波及しないよう

 烈火で焼き尽くす世界」と呼ばれる炎の世界に住している。

 

快慶作
S i n g - O N  『 え ん 』

「ぺんぺんするよ!」

 

不動明王は、多くの明王の中でも中心的な存在であり、

怒りによって逆巻く髪は活動に支障のないよう弁髪でまとめ上げている。

 

(わたしの以前の髪型は「不動明王ヘア」と勝手にお気に入りでした・笑)

 

法具は極力付けず軽装で、法衣は片袖を破って結び、

その装束は、古代インドの奴隷ないし従者の姿を基にしたものとされ、

修行者に付き従い、これを守る存在であることを表している。

 

S i n g - O N  『 え ん 』

 

 

◆右手:降魔の三鈷剣(魔を退散させると同時に人々の煩悩を断ち切る)

 

◆左手:羂索(けんじゃく:悪を縛り上げたり、煩悩から抜け出せない人々を救い上げるための投げ縄)

 

◆背:迦楼羅焔(かるらえん:三毒を喰らい尽くす伝説の火の鳥「迦楼羅の形をした炎)

 

粗岩(磐石、ばんじゃく。「金剛石」とあるのでダイヤモンドの原石である)の上に座している姿が一般的。

 

「一切の人々を救うまではここを動かじ」という決意。

 

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インドで起こり、中国を経て日本に伝わった不動明王であるが、

インドや中国には、その造像の遺例は非常に少ない

 

日本では、密教の流行に従い、盛んに造像が行なわれた。

 

平安初期の東寺講堂像、東寺御影堂像などの古い像は、

 

両眼を正面に見開き、前歯で下唇を噛んで、

左右の牙を下向きに出した、現実的な表情で製作。

 

しかし時代が降るにつれ、

 

天地眼(右眼で天、左眼で地を睨む)、

牙上下出(右の牙を上方、左の牙を下方に向けて出す)という、

左右非対称の姿の像も。

 

これは10世紀、天台僧・安然らが

不動明王を観想するために唱えた「不動十九観」に基づくもの。

ちなみに。

 

「瞋恚(しんに=怒り)」は、衆生の善心を害する

「三毒(貪・瞋・痴、とん・じん・ち)」の一つであり、

「十善戒」の中には「不瞋恚」が説かれています。

 

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しかし。

 

心理学によると、

人の「怒り」は、むしろ自己を守るために必要な感情の一つで、

すべての「怒り」が悪い訳ではありません。


たとえば、誰か他人から自分がひどく傷つけられようとしている時、

緊急に自己を守るためには「怒り」が役に立ちます。

 

いじめを受けた時など、その不当さへの「怒り」があって初めて

それに立ち向かうエネルギーを生み出すことができます。

 

それがないと、最悪の場合生きていけないことだってあるのです。

 

ただ、個人的な恨みつらみや一時的な激情が行き過ぎると

自他を傷つける結果になり、害が多いため、「良くない」とされるのです。

 

また、「正当」な怒りであっても表出の仕方を誤ると

相手を殺傷することがあります。

 

などと、いろいろ収集がつきませんが…。

 

喜怒哀楽を表現しよう。

そんな仏像も人間も、うつくしいってぇことです。

 

 

●大栗道榮 『よくわかる密教のすべて』

 

●瓜生中 『雑学3分間・仏像』 ほか