カルガリー3日目の明け方なう。
西廻り時差はえげつなく、何度体験しても苦しい。1泊目の昨日は3時間余りで目が覚め、その後3時間起きたのち昼まで起きられず…2泊目は4時間と延び、喜んでるところである。
初めて北米大陸に渡った2001年11月、標高2000メートル級の米国ソルトレークシティの山地域、パークシティでの時差は死にそうだったことを記憶している。
時差もやはり個人差があり、睡眠命の私にとっては猛烈にツラく…今回も苦しくて死ぬかと思ったけど、今日は少し治りそうな気配。5日が勝負である。もう少し我慢。
五輪を見据え、今年そりを6年ぶりに新調したのだが、審問などの折で私の可能性が0.1パーセントに狭められたことがわかった。審問当日に新しいそりが英国から自宅届くという皮肉。
途方に暮れた9月の末。40キロ以上あったか。棺桶のようなデッカくて重い木箱を開いた時は気持ちもずしっと重くなり、このまま誰かに横流ししようか、本気で迷った。
数日放置の後、新しいそりに乗った瞬間のウキウキな感触を思い出しつつも、新しいものに向かい合うエネルギーは到底なく、億劫な気持ちに支配される中、近所のパン屋さんにて雑談。そり届いたけど何もかもがめんどくさくなってると漏らした折、冬季競技通のパン屋の姉さんに言われた。
それは使うってもんでしょ〜〜
道具があってこそのスケルトン。
面倒も含めて楽しみなよ〜〜……
その翌日、ふとそりを見た時に閃いて、前向きになり、一気に海外練習へそりあそびに出掛けようと、エンジンがかかった。頭を整理しつつ行き先を決め、出発まで約二週間…その間審問したり、落ち込んだり、相変わらずだったが、手だけは進めるよう頑張った。
新しいそりを自分仕様にするまでは結構な手間ひまがかかる。鉄をいじくるため、自分1人ではどうにもならず、いつも苦慮するところであるが、今回は松本で鉄工所の社長してる高校の同窓生が快く引き受けてくれて…
出発前日まで、手を入れてくれて…
骨組み完成後には乗れるようにするために、パットの貼り付け作業があるのだが、細かなことが大の苦手な私。
自宅でも直前2、3日頑張ったけど、カルガリーまで持ち越し、昨日夕刻からスパートとかかりまして…
いやはや、1日時差でやばかったから、もしかして練習できなかったりして…と思ったが、スルッとやれた。
明日から乗れそーである!
怒涛の1ヶ月あまりだったけど、タイミング良く背中を押してくれたり天使のように協力してくださった皆様、心より御礼申し上げますm(_ _)m