この夏の日本一時帰国時に電子書籍専用端末のソニーリーダー(PRS-T1ホワイト)をついに購入しました。

空飛び文庫。-ソニーリーダーセット
※大きさ比較のため横にCDを置いてみました。黒いのは付属の保護カバー(袋状)。ACアダプタは別売りです。

なかなか封も開けられない日々だったんだけど、ようやくいじり始めました。海外で使用できるかどうか、ネット上調べではできるとの情報を得ていましたが、実際本当かどうか心配でした。が、結果から言いますと、ちゃんと使えてますクラッカー

しかも!

海外でもWi-fi接続ができ、Sony Reader本体から直接リーダーストア(ソニーの電子書籍ストア)へアクセスすることもできました。つまり、パソコンで書籍を購入、いったんダウンロードし「eBook Transfer for Reader」を立ち上げてリーダー本体に転送というまどろっこしい手順を踏まずに済むということです。やったー。これは便利です。【追記:しばらく使ってみて実際のところパソコンから購入後リーダーに転送するほうが手っ取り早いと感じるときもあります。つまるところ、リーダーは外付けのハードディスク(閲覧画面付き)みたいな感覚です。「eBook Transfer for Reader」というアプリ(ソフト)がちゃんとインストールできるかどうかは事前にPCで確認しておいた方がいいです。】

別売りの充電用アダプター(PRSA-AC10)も買っておきましたが、海外の電源(コンセント)から直接充電できることも確認しました。リーダーは100~240V対応なので、特に電圧変換する必要もなく、ただプラグの形状変換アダプターだけ自分で用意し装着すればOKです。


ACアダプター(ソニーストア)


海外でも(正確には欧州某国での確認のみですが)日本国内とほぼ同じように使えるということが分かりほっとしました。※すべての国すべての環境で可能かどうかは分かりませんのでその点ご了承ください。

さて、次に肝心の読み心地ですが、電子インクの画面はパソコンやタブレットなどの液晶画面と違って非常に落ち着いた、紙に印刷された文字に近い感覚で読むことができます。まだ長文をじっくり読み込んでいないけれど、これなら目が疲れずに小説を楽しめそうです。ページめくりなどの動作は速いとは言いがたいですが気になるほど遅くもないです。

空飛び文庫。-ソニーリーダー文字

機能はシンプル、何やかんやと不必要なものがありません。特にマニュアルを見なくても感覚で操作できるほどで、紙の本をさっと手にとって読むのと同じくらいの手軽さがいいなと思いました。形も重さも申し分ありません。

■購入から海外利用までの流れを書いておきますと・・・

①日本にてソニーストア(オンライン・ストア)でSony Readerを注文・購入。その際、My Sony IDを事前に取得。

ソニーストア(通販)で買った理由は、家電量販店や他のオンライン・ショッピング・ストアなどで価格を比較しても大差がなく、今後もソニー直営のリーダーストアで電子書籍を買うことが多くなるなら本家から買っておいたほうが何かとお得かなと思ったからです。
実際、私がこのPRS-T1型(1万2千円)を買った直後に新型のPRS-T2が1万円を切る価格で発売されそれに伴い旧型も大幅値下げされたのですが、なんとクーポンという形でその差額分を返還してくれたのですよ!!(クーポン:1年間の有効期限付でソニーの商品購入に使用できるもの)
これには驚いたとともに、ソニーストアで買っておいてよかったと思いました。とても良心的なサービスではないですか。購入直後に新型が出たと知ったときには「しまった!もうちょっと待っていれば」と悔しい思いをしましたが、実際日本を発ってからのことだったし、私には待てない理由があったのでどっちにしても泣く泣く受け入れるしかなかったのですが、差額が返ってきた分気持ち的には損した気分も払拭され、「浮いた分でアクセサリーでも買っちゃおうかなー」ってな気分にもなります。

【追記 だいたいリーダーの新製品は秋口に出ることが多いようです。夏休み日本一時帰国時に購入を検討の海外在住の方は要注意です。2013年3月時点で海外製の新型PRS-T3の発売(夏ごろ)が噂されているので日本でも追って今年また新製品が出るかもしれません。】

 →今ソニーストアで現行モデルPRS‐T2(9,980円)を購入すると1,000円分の電子図書券が付くキャンペーンをやってます。(2013年8月31日まで)個人的にはこれかなりお買い得だと思います。在庫なくなり次第終了なのでお早めに!

  電子書籍リーダー“Reader” キャンペーン ページへ


My Sony IDはマイ・ソニー・クラブ(登録料・会費無料)へ入会すると取得でき、リーダーストアで本を買うときにも必要なものです。ソニーリーダー本体からは取得できず、これだけはパソコンで登録するしかないのでこの時点でIDをとっておくのがおすすめです。メールアドレス、日本国内住所など簡単な個人情報を入力します。

②海外へ持っていく

一応電子機器なのでわたしは手荷物(機内持ち込み)で持っていき、パソコンなどのようにX線検査のときはかばんから出して別のかごに乗せ通してもらいました。リーダー本体は非常にコンパクトな紙の箱にがっちり動かないように梱包されているので、そのままの状態で持っていました。軽いしかさばらないので手荷物でも苦になりません。

海外へ発送することも、この軽さと梱包ならもうひとつ頑丈なダンボールに固定して入れれば大丈夫そうだなという印象です。ただし、電子機器の海外発送には色々とうるさいこともあるようですので詳細は各国の事情に合わせて調べてからご自分の責任にてお願いいたします。

③ソニーリーダー海外での充電、Wi-fi接続と初期設定

海外での充電は別売り・専用の充電アダプター(PRSA-AC10)使用を推奨されています。このアダプター、安くはないんですが安心のために、海外利用が主な方には同時に購入をおすすめしておきます。ちなみにこれも驚くほど軽いものです。あと、プラグの形状変換(日本国から海外在住国)だけ自分で用意したアダプターを使いました。これも日本のほうが手に入りやすいものですよね。

【追記:パソコンにUSBで接続して充電というやり方も試してみましたがちゃんとできました。海外製のパソコンで特に電圧変換しなくても壊れません。が、充電の速さはアダプター使用のほうが早いと思います。】

充電を完了したら電源を入れてWi-fi接続です。自宅ですでにWi-fi(ワイアレス)でインターネットをやっているという方はぜひ試してみてください。とても簡単です。必要なものは接続のときに使うパスワードのみ。あとはパソコンでの設定と同じように、リーダーの画面に通信可能なプロバイダーの名前?が表示されますので自宅で契約しているものを選んでパスワードを入力するだけです。
(注意:Wi-fiがなくても、あるいは接続できなくてもパソコンでネットができる環境であれば、パソコンで電子書籍を購入しUSB接続でソニーリーダーに転送するという手段で使用可。詳しくはソニーのHPに書いてあります)

Wi-fiにつながったら本体の初期設定をします。やることはふたつだけ。リーダーストアへのログインと製品登録・機器認証です。

ログインにはMy Sony IDかそのとき指定したメールアドレス、そしてパスワードの入力をします。ここまでやれば、あとは簡単!「製品登録と機器認証」というボタンを押すだけでほぼリーダー本体が自動的にやってくれます。ソニーストアで購入した人は購入日をたずねられるので念のためメモしておくとよいでしょう。

これで、あとは画面を操作し書籍を購入し(その際日本発行のクレジットカードの情報を入力)ダウンロードするだけです。海外発行のクレジットカードは利用できないとの情報があるのでご注意ください。



【追記:しばらく使ってみての感想】

①長編小説もストレスフリーで読める
やはり読みやすさの度合いが液晶画面とは雲泥の差です。目が疲れません。長編でも楽しんで読めます。もうこうなると紙の本を日本から送ってもらう頻度も下がりそうです。(実際下がってます)

②シニア受けする文字拡大・超軽量
目が疲れないどころか、文字を拡大できる点で紙の本の字の細かい文庫より読みやすいのではと感じることがあり、シニアに受けるという感触が理解できました。端末も軽くて持ちやすく、単行本が重くて・・・という人にもいい。ちなみに端末の重量は163g、300ページ弱の文庫本と同じくらいの重さで、日本で発売されている電子インクの端末の中では現在一番軽いものです。

③良質コンテンツ
コンテンツはブックリスタという取次店が配信していて、これは紀伊国屋ウェブストアと同じところです。品揃えは他の大手電子書店とほぼ変わらず、私がよく読む文芸・一般小説のジャンルも充実していて大変満足です。

④バッテリーが長持ち・バックライトなし
あまりに長持ちするのでびっくりします。電子機器なのに紙の本のようにそこで読まれるのを静かにスタンバって待っててくれるようなカワイイ奴です。画面にバックライトが付いていないためでしょうか。個人的にはバッテリー消費が激しくなるよりバックライトなしのほうがいいです。外部の明るさに頼って読むというのも紙の本みたいだし、何より光る画面を見るんじゃ目が疲れるんじゃないかと心配。


はな。 はな。 はな。

総じて、Sony Readerは買ってよかったと思います。海外で日本の電子書籍を読むのに専用の端末はなくてもパソコンで充分に読めはします。が、長編の小説を本格的に読むとなると目が疲れるということからわたしは電子インクを採用している端末を買おうと思い至りました。
ソニーリーダー日本版は海外でも利用できると唯一確たる情報が得られた端末だったので決めました。現時点では実際に何の不具合もなく海外でも使用できています。
(注意:海外で売られているSony Readerは現時点では日本語未対応のため日本の電子書籍を読むことはできないようです。)

ソニーリーダーは先日新型も発売され価格が大幅に下がりました。リーダーストアの書籍の品揃えも電子書籍ストアとしてはかなり充実しているほうなので、現時点ではとても魅力的な電子書籍端末だと思います。が、今夏発売された楽天のKoboや、今秋発売予定(もうすぐ?)の日本版Kindle、他にもどんどん新しい電子書籍端末が出てきそうなので、いつどれを買うかのタイミングは正直いま一番微妙なところかもしれません。この記事が購入の際の比較検討に少しでも役立てば幸いです。

【追記 関連記事】→ キンドル日本版は海外で使えるのか


電子書籍リーダー Wi-Fiモデル

 →ソニーストア

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