オリゴヴィータスタッフKです。
梅雨に入ったこの時期、食中毒には気をつけたいところです。
しかし、日々の何気ない行動の中に気をつけなけれならないことがあります。
例えば、カレー鍋など、汚れがこびりついたものを水でつけ置きしたり、
水を張ったボウルに食器をつけ置きしておく、ということはよくあると思います。
実はこれは危険なのです。
菌やカビについて調査研究している「衛生微生物研究センター」が、
食後の食器を10時間、水につけ置きすると、
ブドウ球菌や大腸菌の一種など菌の数は約7万倍に増殖するという実験結果を
昨年、発表しました。
・実験では、7~8月に、水を張ったボウルに肉や魚、ごはん、
野菜をそれぞれ1~5グラム入れ、食器とともに室温で10時間放置した。
その結果、食器をつけた水にブドウ球菌や大腸菌の一種などが増えて、
「キッチンの排水口並み」になった。
・食器にも同じぐらいの菌が付着しているとみられ、
スポンジに洗剤をつけて洗っても、最大でも1000分の1程度にしか菌が減らなかった。
また、弁当箱のふち部分など、洗いにくい箇所は菌が残りやすいため、
10分の1程度にしか減らなかった。
このような結果から、今まではあたり前のようにやってきた
食器などの「つけ置き洗い」には注意が必要です。
また、菌を増やさないための対策も必要です。
●菌を増やさないための対策
(1)菌が増殖しがちなポジションを認識する
・食器用スポンジ
・ふきん
・シンク
・まな板
・冷蔵庫の野菜室
(2)熱湯消毒する
まな板や食器の殺菌は、熱湯消毒が効果的です。
通常通りに洗った後、最後に熱湯をかければ良いです。
(3)冷蔵庫での正しい保存法を守る
冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下に保ちましょう。
また、冷蔵庫に物を詰めすぎると冷気の循環が悪くなるので、
ぎっしり詰め込むのは止めましょう。
冷蔵庫に食品が詰まっている状態は半分がベスト、
多くても7割程度が理想です。
逆に冷凍庫は、すでに凍った冷凍食品同士でお互いに冷やし合うので、
詰まっていたほうが良いです。
(4)調理に気を付ける
肉や魚は充分に加熱するのが鉄則です。
75℃で1分間の加熱が目安となります。
温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べることを心がけましょう。
(5)手洗いを徹底する
この時期は特に気を付けて、小まめに手を洗いましょう。
手に細菌やウイルスが付着した状態で食品や食器に触ることは絶対にだめです。
また、菌は水で洗うだけでは取り除けないので、指の間や爪の中まで、
せっけんを使ってきちんと洗うことが大切です。
梅雨時は特に菌の繁殖には気をつけて、食中毒にならないようにしましょう。
オリゴヴィータ スタッフK