オレ鮎・魚乱様

四国行脚のブログ 楽しく読ませていただきました。久しぶりにふるさと の高知を思い出させていただきました。


さて、オレ鮎さんが四国行脚している頃、私は今回購入したスーパードライジップアップシャツを携行して、岩手県和賀川で開催されるTOYOTA CUP アユトーナメントに参加してきました。
 

下調べを入れると5日連続の釣りとなったのですが、使用するのは今回購入したシャツ(ホワイトとブラックの2着)の2着を1日交代のローテーションで使ってみることにしました。


着用後毎日石鹸で手洗いし、テントで干して、翌々日に使用するというパ ターンでした。天気の悪い日が続いたので翌日朝までには乾いていなかったため、2着持参して正解でした。


さて、大会当日、周りを見渡してもオレ鮎シャツを着用している方は1人もいません。皆さん派手な有名メーカーのネーム入りのシャツです。 

皆さんこのシャツの良さを知らないのだなと、ちょっぴり優越感!と同時にもっと多くの方に知っていただきたいと思いました。


肝心の使用感ですが、一言で言って「期待通り満足のいくもの」でした。メーカーは良い事しか宣伝しないので、あまり期待すると裏切られることがしばしばありますが、この製品は期待を裏切らない製品でした。


準決勝と決勝は、私としては初めてと思えるほど深い瀞瀬を横切ってポイントへ急いだのですが、そのおかげで他の選手より早く希望していたポイントへ着くことが出来ました。 


そして、これは後から気がついたことですが、全く水に濡れて寒かったという意識が無いのです。そのおかげで釣りに集中することが出来たことで、好結果に結びついたものと感謝しております。初めて着用した大会で好結果を出すことが出来たことで、私にとっても非常に


 「縁起の良い」シャツとなりました。


何度か根掛りをしましたが、水の中に手を突っ込んでもほとんど濡れることなく、寒さに弱い私にとって非常に重宝でした。


感想のまとめ

1、水のはじきは宣伝文句どおり素晴らしい

2、ただし、手首から胸までに入っている縫い目から
  若干水がしみ込んでくる

  この縫い目をなくしたら最高の製品となるのでは
  なかろうか。技術的には、他に縫い目の無いシャツが
  販売されているため、可能と思われますが・・?

3、製品にメーカー名などを入れていないのが
  奥ゆかしくて良い。
  私はあ えて非プリントの方を選んだ
  (その方が安価だし!)のですが、
  ほとんどチョッキに隠れるので、これで十分というか
  この方が好みです。

4、同時に使用したインナータイツについて
  Mサイズですが正直言って長すぎます。

  折り返して使用したら良いという考えは
  良くありませんでした。折り返した部分が皺になり、
  その上からソックスを履くと少し気になります。

  インナータイツの長さは、実は短めの方がよいのです。
  むしろくるぶしから随分上までの長さしかない製品が
  発売されていて、これも使用しているのですが、
  なんら問題ありません。

  平均的なサイズの方に合わした長さで製造しても
  足の長い方から文句は出ないものと思われます。
  長すぎると、高知弁で言う「どんくさい」感じに
  なります。

  この製品も縫い目をなくした袋縫い
  (ストッキングのような造り)にしていただくと
  いっそう良い製品になると思います。

  素材は良く伸び、かつ適度な厚みがあり
  素晴らしい製品でした。


今後とも御社製品を愛用させていただくのみでなく、是非釣友にも紹介していきたいと考えています。

乱文乱筆 長文 をお詫び致します。


返信ありがとうございます。
ブログへの転載の件、了解です。

「他に縫い目の無いシャツが発売されている」件は
私の誤解でした。

自分の持っているシャツを良く調べてみると、
全て縫い目がありました。

nk




だ、そうです。

nkさん、レポートありがとうございました。


現在までのところ、この手のストレッチ素材では、縫い目をなくすということは無理なのです。ですから、出来るだけ縫い目部分を少なくするよう設計しています。

同じニット製品の中では、パンストなどのシームレス(縫い目無し)は成形とゆって、一台のマシンで(勿論、多頭機ですが)一気に編み上げてしまうのですが、それでも指先、股上、ウエスト部分は縫い処理をしなければなりません。

そもそもシームレスよか、後ろにシームのあるストッキングの方がセクシーでよいと思います。。(*x*) ☆Oh!No! バキ☆\バキ☆\(-_-;)


鮎釣り製品ですが、メーカー品では、デザイン優先で素材の切り替えや貼り付けが処理されている製品も少なからずありますが、縫い目の多さが、引っかかりやつっぱり感を生じさせる原因になることもあり、ご指摘の水の侵入を出来るだけ防ぐためにも、あのようなデザイン処理は弊社製品では行わないようにしています。

       ◇ ◇ ◇

スパドラは完全防水ということではないのですが、基本的にはこの程度の撥水効果があれば、貴兄のように瀬切りしたり、深く立ち込んだりした際でも、通常の製品とは異なり、かなり水濡れや圧力などから解放されると思います。長時間、深く立ち込んでも、あまり寒くないはずです。

これは、九頭竜川で一日中深く立ち込んで勝負する猛者連中からも、圧倒的な支持を頂戴していることで証明されています。相当な数が九頭竜では出回っていると思います。

ようするに今までのボンディングタイプでは、キツくて窮屈、上がれば通気性が無く、暑い。ところがこれの場合は、運動性能がピカイチのうえ、オカに上がってしまえば通気性のある普通のシャツですから、彼らにとっては、従前の製品群とは異なり、使い勝手がよいのでしょう。それと泳ぐ際にも水をはじくので、実に軽快で、立ち上がる時の「抜けの良さ」はきっと驚かれたことと思います。

真夏でも深く立ち込めば冷えきってしまいます。本当に暑い時期はそう長くありません。盛夏が終わり、秋風の立つ今日この頃、これからはスーパードライ・ジップアップハイネックが重宝するでしょう。ちょっとした降雨ではカッパ要らずですから、6月の雨模様の日の地元での大会では、No.1ブランドでした(笑)みなさんから高評価をいただき、開発者冥利に尽きる、ってやつですね。

       ◇ ◇ ◇

さて、このタイプのストレッチ性素材を鮎釣りに持ち込んだのは、まさしくオレ鮎が初めてですが(すでに10年前になります)いまでは、どこのメーカーでも取り扱うようになってきています。(スパドラはありませんが・笑)ところが、前述のように、デザイン性とか、メーカーアイデンテティを主張するあまり、縫い目やプリントが多かったりで、機能性がなおざりにされている感がぬぐえません。


私は仕事的に、長期に亘り、これらの複合ストレッチ素材を扱ってきているので、やる気になれば、有名メーカーのハデハデシャツがかすむ(笑)ようなのもの(先鋭的なデザインも含め)を作る事は出来ます。

まあ、それでコスト高になることが良いこととは思えないので、今のところ控えていますが、もしかしたら、あっとおどろくタメゴロ~的なのをつくることになるかもしれません。基本的な考えとしては、意匠としての全面プリントなどを想定していますが、まだ先のことになるでしょう。

       ◇ ◇ ◇

ところで、この「撥水性」という観点からすると、最もその恩恵を受けるアイテムは、鮎タイツやウェーダーでしょう。上半身は常時「濡れ専」ということもありませんから、常に水没しているアウターとしてのタイツ・ウェーダーの開発はまだまだ発展の余地があります。

かつて、ダイワ社が神戸製鋼とのコラボで作った「ドライタイツ」、あまりに有名ですが、あの製品の場合は、内側のストレッチ性にその特徴があったワケですが、今、私が考えているのは、あくまでも「外側」です。ここに耐久性と撥水性を加味できれば、立ち込んでも、泳いでも、水の抵抗の極めて少ない素晴らしい鮎タイツが出来上がるでしょう。

しかし、本来、こんなことは資金力のあるメーカーさんがやるべきで、我々のところではちと厳しい。こうした発想や機転の利かせ方はオレ鮎独自のものですから、どこかと組んでアドバイザーでもやりますか(笑)

       ◇ ◇ ◇

いずれにせよ、ポイントは鮎釣りの現場から、各アイテムの生産の現場までが、知的に整備されているか、どうかです。

おそらく(少なくともウエアに関しては)有名メーカーでは、テスター諸君の声の反映ルートが窮屈なのではなかろうか、と考えています。オレ鮎の有利さはそれが一人のニンゲン(鮎師)の中で完結している点にあるのだとも考えています。

ま、エラそうなことをいろいろとゆいますが、長い目で見て下さい。

       ◇ ◇ ◇

レポートの内容については、いや、私が短足なので、こんなものかと疑わずにいました、、ばき。早速ノーマルタイツの丈をマイナス3cmを指示しました。2009/8/26からのノーマルタイツはそれで出荷されて参ります。すぐに反映されてしまうところが零細の良いところ?(笑)その他、今後の製作の参考にさせていただきます。ありがとうございました。

       ◇ ◇ ◇

申し遅れましたが、トヨタカップ鮎釣りトーナメント、優勝は見事です。おめでとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

オレ鮎・魚乱 拝