
(日刊スポーツ新聞社、2015年3月13日発行)
2013年から発行され続けている
『お父さんお母さんのためのプリキュア新聞』
今年度春号です。
映画を観る前に買っておいたんですが
映画も観たことだし
ようやく中を確認しました。
内容は以下の通りでした。
鷲尾天プロデューサーと
ギャルマト・ボグダン・プロデューサーへの
インタビュー(見開き2面)
振付師・真島茂樹へのインタビューと
振り付け習得用の分解写真(4面使用)
劇場版の最後で流れた
全国の子供たちによるダンスの
取材記事(見開き2面)
見開き2面サイズのぬりえ。
新シリーズと劇場版の
合同記者会見のレポート(1面上段)
劇場版のゲストキャラを演じる
オリエントラジオへのインタビュー(1面)
『ハピネスチャージプリキュア!』
声優陣へのインタビュー(1面)
『Go! プリンセスプリキュア』
声優陣へのインタビュー(見開き2面)
柴田宏明プロデューサーへの
インタビュー(見開き2面)
劇場版のオリジナル曲
「イマココカラ」を歌う
モーニング娘。'15 への
インタビュー(最終1面)
そして、中抜き部分は
表が『Go! プリンセスプリキュア』
主要キャラクターの紹介
裏が劇場版に登場する
40人のプリキュアを配したポスターです。
その他、いろんな関連グッズの紹介など。
実をいえば
『ハピネスチャージプリキュア!』の
最終回に至る後半クールと
『Go! プリンセスプリキュア』の
初回から現在までの映像は
録画したまま
いまだに観てなかったりします。f^_^;
『プリンセスプリキュア』ぐらいは
観てから行きたかったんですが……
以下、今回の映画の感想です。
内容にふれますので
未見の方はご注意ください。
前半は、ハルモニア王国の
春のカーニバルに招待された
歴代プリキュアたちが
それぞれのテーマ曲とダンスを披露する
という展開。
このパートは
2011年度夏に行われた
イベント会場限定の
ダンスムービー
『プリキュアオールスターズDX
the DANCE LIVE♡
~ミラクルダンスステージへようこそ~』

(マーベラスAQL・発売
TCエンタテインメント・販売
TCED-1321、2011.11.25)
が、すでにあるために
既視感にとらわれるところもあり
新撮部分があったにもかかわらず
やや退屈な感じがしなくもなかった
というのが正直なところでした。
プリキュアといえば
CGキャラによるエンディングのダンス
という人もいるでしょうし
テレビの映像に合わせて
踊るのが好きだという子どもたちも
実際に、いるようですから
そういう人たちにとっては
ツボを突いたシークエンスだったのかも
しれないのですけどね。
でも、劇場では
踊るわけにはいかないでしょう。
座ったまま踊れる振り付けも
意識されていたようですが
それでも子どもたちに
アピールするかどうかは
微妙なような気がしなくもありません。
それぞれのテーマ曲に合わせた
ダンスの前後に
ゲストキャラによる
歌謡番組風の紹介アナウンスと
ステージ後のインタビューがあって
それはそこそこ面白かったです。
でも、これまでの全シリーズに対して
いちいちそれをやられると
同じことの繰り返しになるわけで
それが退屈さにつながるし
物語の動きを止めることにも
なるような気がします。
まったくのミュージカルであれば
それはそれで
それなりに楽しめたかもしれません。
今回の『プリキュア新聞』に載った
インタビューによれば
次回は
ミュージカル的な演出を
狙っているようですが
それが吉と出るか凶と出るか。
今からなんだか怖い感じもしたり。(^▽^;)
今回の劇場版では
ミラクルライト的な
映像に同調できるアイテムが
ありません。
ダンスが
その代わりになると
作り手は考えたのかもしれませんが
上にも書いた通り
劇場で踊るわけには
いかないと思うんですけどね。
もちろん入場者プレゼントはあります。
例によって
中学生以下のおともだちにしか
配られないんですけどね。(´・ω・`)
あと、今回、プリキュアの敵になるのが
ちょっと間の抜けた盗賊だというのも
ちょっと物足りないと思った点のひとつ。
これだとバトル・シーンが
かなりインパクトの弱いものになるのでは
と思いましたが
囚われの王様などを救い出すために
お城に仕掛けられたトラップを
かいくぐっていく、という演出で
後半、それなりに盛り上がりました。
キュアマリンのために作られた
と思しいカットは
面白かったですねえ。
子どもたちにもウケていたようです。
あと、自分が観ていた劇場でウケてたのは
キュアプリンセスが
地下牢への秘密の通路を開く
レバーを隠している像を見つめるシーン。
確かにプリンセスの表情ともども
面白かったです。
最後の敵は
今までのような、絶対的な悪
というタイプの存在ではありません。
全員で放つ光線技(?)が
浄化光線のようであるのは
時代を反映しているのでしょうかね。
今回、ライダーと牙狼も
続けて観たわけですが
どの作品からも
「どんな悪にも
悪に染まりきらない部分がある
それを思い出させ
改心ないし浄化へと導く」
的なモチーフが感じられました。
牙狼は子ども向けではないですから
「理想に過ぎなくても
子どもたちに伝えるべきテーマである」
という意識の現われと見るよりも
時代の気分なのかもしれません。
あるいは
善悪を単純化するような
時代の気分に対する
クリエーターたちの
無意識的な批判の現れ
なのかもしれないですけどね。
とかなんとかいいつつも
今年もオールスターズが観られて
嬉しいです。
来年の春も楽しみだ~о(ж>▽<)y ☆
