
(日経BP社発行、日経BPマーケティング発売、2013.4.11)
副題は「1966~1971 テレビ特撮ブームのヒーローたち」。
先に出た『仮面ライダー1号2号 Special』に続く
日経BPムックの特撮シリーズ第2弾です。
表紙右下のロゴでも分かるとおり
「円谷プロ50周年」絡みの本ですが
1966年から1971年まで
と区切っての紹介は
やや珍しいのではないかと思います。
『帰ってきたウルトラマン』と
『ミラーマン』という
第2次怪獣ブーム初期の番組が
自分にとってのど真ん中です。
『快獣ブースカ』は
観たという記憶がまったくありません。
日本テレビ系列だから
自分の田舎では、たぶん
放送されなかったんじゃないかなあ。
『マイティジャック』は
フジテレビ系だから
観られた可能性はあるんですけど
まーったく記憶にありません。
放送当時は
フジテレビ系のチャンネルが
まだなかったのかも。
それに地方だと
キー局系チャンネルはあっても
関東とかと同じ番組編成になるとは
限らないんですよね。
『ミラーマン』の記事中(p.102-103)にある
小学館の学習雑誌で先行連載したまんが、
自分は読んでます。
実家に掲載誌が残ってるかも。
デザイン違いのミラーマンでした。
後にテレビを観たときは
マスクが違うので妙に思ったものです。
懐かしいですね。
先の『仮面ライダー1号2号 Special』が
全100話紹介に特化していたのに対して
こちらは時代との関わりや
時代からの影響を考える記事がメインなので
読みごたえがあります。
『日経エンタテインメント!』らしい感じもする。
そんなに突出して優れた知見というのは
さすがにありませんけれども。
それは基本的に
読み手のノスタルジーに訴える視点から
記事を作成しているからではないか、と。
それにしても
『帰ってきたウルトラマン』の最終回
「ウルトラ5つの誓い」は
「子供の隣で見ていた親も思わず涙した」
と紹介されてますけど
ホントかなあ。
各作品紹介の他に
満田かずほ、桜井浩子、
セブン以後の制作主任・高山篤
といった人たちへの
インタビューが載っています。
高山制作主任の話は面白かった。
当時小学生のご子息を
『帰ってきたウルトラマン』の現場に
見学に連れて行ったことがあるそうですが
まったく興味を持たなかったのだとか。
そういうものですかね( ̄▽ ̄)