五十嵐いづみのファースト・アルバム
『IZUMI』を紹介した後、検索してたら
まだ在庫があったので
思わず注文しちゃいました(^^ゞ

$圏外の日乘-DVD『少女コマンドー IZUMI』
(東映販売、東映ビデオ発売 DSTD-07069、2007.3.21)

発売日は Amazon のデータによります。

件名の商品名の表記も Amazon によりますが
これ『少女コマンドーいづみ』というのが
正しいんじゃないかと思ったり。

まあ、Wikipedia でも
『少女コマンドー IZUMI』って表記に
なってますけどね(苦笑)


とにかく懐かしい、という意識が
先に立って買ったものの、
観直してみたら
思ってたより出来がいいんで
びっくりでした。

びっくりしたからなのか
以下、長文の感想になってます。
ご了承あれ m(_ _)m
(いつものことだけど【苦笑】)


3枚組で、1枚に5話入って
1枚あたりの収録時間が1時間29分です。

Disc 3 にはフォト・ギャラリー(静止画)が
映像特典と称して入ってますが
たったスチール5枚だけという(苦笑)

東映にはそれしか残ってないのかと
なんか腹が立ったり。

封入されたライナーには
データの類いはまったく載っておらず
これにも腹立たしいものを感じましたが
ただ、そこに載っている
メイン・ライター我妻正義のインタビューは
資料として実に貴重な証言でした。


それにしても、意外と
覚えてるのとは違ってたなー( ̄▽ ̄)

五条いづみはほとんど
セーラー服を着ないと思ってましたが、
割と着てるシーンがありましたし、
他学に潜入した時はブレザーも着てるし、
ラス前(第14話)では
野球の女性用?ユニフォームまで着てます(苦笑)

それと、五十嵐いづみの声も
高めになると割と子どもっぽいという感じで、
それも意外でした。
もっと低くて渋いかと思ってたんで(^^ゞ

そして、五条いづみはほとんど笑わない
と思ってましたが、
特に中盤から後半にかけて
意外と笑顔が多かった。

特に印象的なのは、お正月編の第9話。
主題歌を担当する A-JARI をボディガードする話で
(主題歌といっても番組の最後にかかります。
 オープニングはアバンタイトルと
 タイトルのバンクだけで、歌はありません)
A-JARI の演奏をバックに五条いづみが
五十嵐いづみの「エスケイプ!」をノリノリで歌う
というシーンがあります。

いわゆるひとつのお約束的エピソードですが、
(『ケータイ捜査官7』にもありましたね、
 主題歌を歌う島谷ひとみの
 ボディーガードをするエピソード)
これは以下に書く通りシリーズ中盤の
「事件なんでも解決所」編の一編に当たり、
五条いづみが仲間と心を通わせて過ごす
日常を描くことがモチーフとなる(なったであろう)
一連のエピソードのひとつですから、
ノリノリで歌っててもいいんですけど
作品のトーンからすると違和感がなきにしもあらず。

なんですが、当時はともかく、今は
観ていて微笑ましい感じのするシーンでした。

A-JARI の歌も、なつかしい。


最初の5話が基本設定編でプロローグ、
続く5話が「いづみ事件なんでも解決所」編で、
最後の5話が最終決戦編でエピローグ、
という感じできちんと区切れてるのも
すごいなあと思いました。

最終2話は予定になかったようですから
これは偶然に過ぎませんが。
(次の番組の制作が間に合わなかったらしい)

当時も最終2話は唐突の感がありましたけど
今回観て思ったのは
これは2話をひとつにまとめて
ありえたかもしれない劇場版として
受けとればいいじゃん、ということでした。


上に書いた中盤の「なんでも解決所」編を
どんどんふくらませて
探偵ものみたいなテイストにすれば
あと1クールぐらいは続けられたろうに。

と、今になっったら思いますけど
当時は視聴率が取れなかったらしい。

それって、情けないと思います。
制作者側でなく、これを支持できない
当時の視聴者がダメダメだろう
と思うわけです。

『スケバン刑事』路線を
期待したんでしょうけど
それとは違うんだし
違うところを楽しもうよ
と思うわけですが、
まあ当時の視聴者に文句いっても
しょうがない(苦笑)


いや、もう何度でもいいますが
とにかく出来がいいです。すばらしい!

購入してから、
もしダメダメだったら
どうしようと思ってたんですが、
今観ても出来がいい。引き込まれました。

いづみの友人役の二人も
思ってたほど、ひどくなかったですね。

何より、五十嵐いづみの
体当たりのアクションが素晴しい。

さすがにバイクには乗ってないでしょうけど
その他は、かなりの部分
本人が演じてたみたいで
(『テレビジョンドラマ』の記事によれば)
五十嵐いづみのスタイルがいい、というか
足が長いので、アクションが実に映えてます。

『スケバン刑事』をリメイクするなら、
てか、リメイクしてもいいんだけど、
こちらをリメイクした方が
今ならウケるんじゃないか、と思ったり。

その意味では、早すぎた作品でした。


もちろん自分も、闇学中
(闇の学生中央委員会)という設定とか
当時は正直、馬鹿にしてみてました。

闇学中のトップで、いづみの友人となる恵子が
トップの器に見えないのが、なんともね(苦笑)

ただ、最近の『仮面ライダーフォーゼ』の
仮面ライダー部の設定とか
卒業プロムのエピソードとかを観ると
『いづみ』の頃と、ぜんぜん変わってない。

『いづみ』第12話は
プロムで襲撃される話なので、なおさら
そんな感じがするのですが、
『いづみ』は部活動でこそありませんが
『フォーゼ』の先駆的作品だったんじゃないか
とも思ったり。


変身して姿形が変わらなければウケない
セーラー服で戦わなければウケない
というのは分からないでもないんですけど……。

まだまだ書き足りないような気がしますが
(エピソードごとに観どころを書きたいくらいw)
何はともあれ、個人的には超オススメ。
当時、この作品を好きだった自分を
誉めてやりたいくらいです。