$圏外の日乘-レオンハルト・デビュー録音盤
(Omega Record Group OVC 2011/12、1993)

2枚組。録音は1953年5月。
オリジナル・ライセンスは
ヴァンガード・クラシックス Vanguard Classics 。
使用楽器はノイペルト Neupert 社製の
モダン・チェンバロです。

これは確かレオンハルトのソロ・デビュー盤で、
当時25歳でした。

前に紹介したヴァンガード版の『ゴルトベルク』同様、
渋谷のタワレコで買ったんだと思いますけど、
CDショップで見つけた時は
こんなものが買えるのかと目を疑いました。

『ゴルトベルク』では
アンマー・チェンバロが使われていましたが、
ノイペルト社の楽器はそれに比べると
音色的にやや劣る気がします。
特に高音部の音がキンキンしてて、
冒頭のコントラプンクトゥス第1番の音色からして
そのキンキンが目立って、酷い。
(と思います。個人の印象ですがw)

ですから、めったに聴かないし、
お奨めもできかねますが、
ただ、レオンハルトが
未完のフーガを弾いているのは
知る限り、このCDだけなので
レオンハルトの解釈を知りた~い
という人は、一度は聴いておいてみても
いいかもしれませんね(藁

ちなみに、1969年盤のライナーで
1台では弾けないとされていた曲も
すべて一人で弾いているようですが、
(協奏者の表示はありません)
どう処理したんでしょうかね。

音符を省略したりしたのか、
多重録音なのか、
凡庸な耳の持ち主である自分には
よく分かりませんです。