
(白泉社 HC SPECIAL、2011年4月10日)
『新 仮面ライダー SPIRITS』第4巻を
買いにいった時に、
平積みされているのを見かけました。
わかつきめぐみの新刊!
しかも、4年ぶり!!
これは買わねばなるまいて。
もしかしてエッセイまんがか?
と、若干の不安を覚えつつ(苦笑)
読んでみました。
東京の谷中・根津・千駄木界隈を
通称・谷根千(やねせん)というそうですが、
(森まゆみあたりが広めた言葉だと思います)
その谷根千の谷中墓地に捨てられた猫
(「やにゃか」と名づけられます)が
成長する過程をベースとした
谷根千スポット紹介まんが、という感じ。
表紙には谷根千のマップがあしらわれていますが、

カバーを外して裏を見ると、
散策しやすいようにと
その谷根千マップが印刷されている他、
本体の表紙・裏表紙には
取材で撮った写真があしらわれていました。

装丁、がんばってるなあ(藁
谷根千方面には、
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」の
モデルといわれる団子坂や、
三遊亭円朝の墓がある全生庵、
森鴎外記念館などがあるので
文学散歩で何度か行ったことがあるし、
『ウルトラQ dark fantasy』(2004)で
奈央ちゃん演じる小町が
車椅子の年寄りを散歩に連れ出すシーンで
使われたロケ地があるので
(樋口一葉旧居跡あたり)
ヲ仲間と聖地巡礼したこともあるしで、
まんざら知らないとこでもない。
そのくせ、一箱古本市には
参加したことも
冷やかしたこともないので、
『やにゃか さんぽ』で紹介されている
スポットは、ほとんど
知らないのでした(藁
ところで第15話だけ
おまけのコラム「エドさん文庫」がないのは
なぜだらう?
そうそう、あとがきによれば、
やにゃかの育ての親である
エドさん(と、やにゃかに呼ばれる猫)は
久生十蘭を読んでいるそうで、
「どの作品を読んでたかわかるかな?(笑)」
と書いてありますが、
これは探偵小説ファンとしては、気になる。
(あとがきの「初」の字が
ぜ~んぶ示す偏なのも気になりますが【呵々】)
「こないだ 読んだ本に
宗林寺とか 六阿弥陀とか
出てたもんでな
ちょっとそこまで ぶらっとな」(p.22)
という台詞がヒントなんですかねえ?