$圏外の日乘-ナイル殺人事件(DVD)
(ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
 48508-2、2007)

ユニバーサルが映画化した
アガサ・クリスティー作品を集めた
5枚組DVD-BOX(内1枚は特典ディスク)の
1枚です。

先日、奈央ちゃんのブログで
ピラミッドが話題になった時のレスで
この作品を思い出すと書いたこともあって、
久しぶりに観てみました。

原作小説の邦題は『ナイルに死す』(1937)。
日本公開は1978年で、本国での制作年と同じ。

ナイル川下りの船上で
新婚旅行中の大富豪である女性が
何者かに射殺される。
乗り合わせた人間にはみな動機があった、
というお馴染のシチュエーションです。

今、観ると、犯行計画がタイトすぎるし、
そのあとの犯行もタイトすぎる気がしました。
(第二、第三の犯行がタイトなのは
 想定外の犯行だから、しょうがないんだけれども)
観てて、無茶やな~と思ったり(藁

活字で読んだ時は
さほどにも感じなかったんですが……。

ポアロを演じるのはピーター・ユスティノフ。
ワトスン役のレイス大佐をデヴィッド・ニブン。
他の役者はあまり知りませんが、
乗客の一人にオリヴィア・ハッセーがいます。

ベティ・デイヴィスとかミア・ファローは
名前だけ知ってる(^^ゞ

監督はジョン・ギラーミン、て有名らしいけど、
音楽を担当したニーノ・ロータの方が
名前を聞いたことがある(^^ゞ

脚本はアンソニー・シェーファーで、
この人はよく知ってる。
というのも、双子の兄
ピーター・シェーファーと一緒に
ピーター・アンソニー名義で
ミステリを発表しているからです。

公開時は中学生だったので
金沢で観てますが、なんと
『ルパン三世/ルパン VS 複製人間(クローン)』
との同時上映でした。

昔は、田舎なんかでは
ロードショー級の作品2本を同時上映する
ということは、よくあったことだと思いますが、
東京などでも、このカップリングで
公開されたのかどうかは知りません。

当時はDVDはもとより
ビデオ・ソフトもハードも普及してませんでしたから、
一日中劇場に居座って、複数回観て、
しっかりと記憶に残そうとしたものでした。
(入れ替え制ではなかったので)

ちなみにその後、ずいぶん経ってから
レーザーディスク版を中古で買いました。

$圏外の日乘-ナイル殺人事件(LD)
(東北新社発売、キングレコード販売
 K64L-5011~12、19—)

本体のどこにも発売年月日が書いてありません。
何でなんですかね~。
こういうとこ、ヤだなあって思います。

LDは2枚組で定価12800円(!)
それが中古でいくらだったのか覚えてませんが、
今ではDVD単品(1枚組)で、
1500円程度で買えるはずです。
(と思ったら、Amazon では新品は品切れでした)

2枚組なので、開くとインナーがこんな感じ。

$圏外の日乘-ナイル殺人事件(LD inner)

いろんな意味で、
メディア変遷の歴史を感じさせますなっ。