クリストーフォリ・ピアノの音を紹介したのなら、
こちらを紹介しないのはバランスを欠く、というわけで、
もうひとつの、モダン・ピアノ以前のピアノ、
ジルバーマン・ピアノによる演奏のCDを紹介しときます。
久保田彰の『チェンバロ』附録DVDで
クリストーフォリ・ピアノを弾いていた武久源造が
まるごと1枚、ジルバーマン・ピアノで
バッハを弾いたCDが、つい昨年、出たばかり。
『鍵盤音楽の領域 vol.8
バッハ meets ジルバーマン・ピアノ』

(ALM RECORDS ALCD-1107、2009)
製造・発売元はコジマ録音。
新宿のタワレコ店頭で見たとき、
いつのまにこんなん出たんだよ~と思いつつ、
迷わず買ったことでした。
(他にもほしいCDがあったので、
実をいえば、少し迷ったけど【^^;ゞ )
ゴッドフリート・ジルバーマンは
もともとオルガン製作者で、
バッハとも親交のあった人です。
それがクリストーフォリの
新楽器の発明に触発されて
自分でも試作し、バッハに感想を聞いた、
という逸話が残っています。
そのときは、あまり良い感想を
もらえなかったようですが、
その後、精進して、バッハも満足するような
楽器に仕上げたのだとか。
晩年になって、
息子のカール・フィリップ・エマニュエルが奉職した
フリーデマン大王の宮殿を訪れた際、
大王から与えられた主題をフーガに、と求められたものの、
その場では展開できず、
自分の主題を基に、即興的にフーガを弾いた際の楽器が、
ジルバーマン・ピアノだったのではないか
ともいわれていてます。
武久のCDには、大王の主題を基に
さまざまな展開をしてみせた『音楽の捧げもの』から
6声のリチェルカーレを弾いているほか、
トッカータ BWV915 やパルティータ 第6番、
もともとは無伴奏ヴァイオリンのために書かれた
シャコンヌを武久自身が編曲したものなどが
ジルバーマン・ピアノによる演奏で収められています。
クリストーフォリ・ピアノは
チェンバロな感じが残っていましたが、
ジルバーマン・ピアノもそうです。
クリストーフォリ・ピアノが
全体的にチェンバロっぽかったのに対して、
ジルバーマン・ピアノは
高音が現代ピアノと遜色なく、
低音がジャラーンという感じの音で、
チェンバロっぽいけど微妙に違う感じ。
パルティータ 第6番なんかは、
チェンバロ演奏に及ばない気もしますが、
ピアノ演奏に慣れた耳であれば、
新鮮に聴こえるかもしれません。
1枚まるまるジルバーマン・ピアノ演奏
というCDは、寡聞にして他に知りません。
だから、という勧め方は邪道かもしれませんが、
ピアノの歴史に興味のある人、
ピアノ演奏でのバッハに親しんだ人にはオススメ
というか、ちょっと聴いてみてほしいCDです。
自分的には、トッカータはあまり好きじゃないし、
パルティータはチェンバロで聴きたい、
というのが正直な感想ですね。
息子カール・フィリップ・エマニュエル・バッハの
ロンド イ短調も収録されており、
こちらは楽器との相性も良く、
なかなかいいんですけどね。
こちらを紹介しないのはバランスを欠く、というわけで、
もうひとつの、モダン・ピアノ以前のピアノ、
ジルバーマン・ピアノによる演奏のCDを紹介しときます。
久保田彰の『チェンバロ』附録DVDで
クリストーフォリ・ピアノを弾いていた武久源造が
まるごと1枚、ジルバーマン・ピアノで
バッハを弾いたCDが、つい昨年、出たばかり。
『鍵盤音楽の領域 vol.8
バッハ meets ジルバーマン・ピアノ』

(ALM RECORDS ALCD-1107、2009)
製造・発売元はコジマ録音。
新宿のタワレコ店頭で見たとき、
いつのまにこんなん出たんだよ~と思いつつ、
迷わず買ったことでした。
(他にもほしいCDがあったので、
実をいえば、少し迷ったけど【^^;ゞ )
ゴッドフリート・ジルバーマンは
もともとオルガン製作者で、
バッハとも親交のあった人です。
それがクリストーフォリの
新楽器の発明に触発されて
自分でも試作し、バッハに感想を聞いた、
という逸話が残っています。
そのときは、あまり良い感想を
もらえなかったようですが、
その後、精進して、バッハも満足するような
楽器に仕上げたのだとか。
晩年になって、
息子のカール・フィリップ・エマニュエルが奉職した
フリーデマン大王の宮殿を訪れた際、
大王から与えられた主題をフーガに、と求められたものの、
その場では展開できず、
自分の主題を基に、即興的にフーガを弾いた際の楽器が、
ジルバーマン・ピアノだったのではないか
ともいわれていてます。
武久のCDには、大王の主題を基に
さまざまな展開をしてみせた『音楽の捧げもの』から
6声のリチェルカーレを弾いているほか、
トッカータ BWV915 やパルティータ 第6番、
もともとは無伴奏ヴァイオリンのために書かれた
シャコンヌを武久自身が編曲したものなどが
ジルバーマン・ピアノによる演奏で収められています。
クリストーフォリ・ピアノは
チェンバロな感じが残っていましたが、
ジルバーマン・ピアノもそうです。
クリストーフォリ・ピアノが
全体的にチェンバロっぽかったのに対して、
ジルバーマン・ピアノは
高音が現代ピアノと遜色なく、
低音がジャラーンという感じの音で、
チェンバロっぽいけど微妙に違う感じ。
パルティータ 第6番なんかは、
チェンバロ演奏に及ばない気もしますが、
ピアノ演奏に慣れた耳であれば、
新鮮に聴こえるかもしれません。
1枚まるまるジルバーマン・ピアノ演奏
というCDは、寡聞にして他に知りません。
だから、という勧め方は邪道かもしれませんが、
ピアノの歴史に興味のある人、
ピアノ演奏でのバッハに親しんだ人にはオススメ
というか、ちょっと聴いてみてほしいCDです。
自分的には、トッカータはあまり好きじゃないし、
パルティータはチェンバロで聴きたい、
というのが正直な感想ですね。
息子カール・フィリップ・エマニュエル・バッハの
ロンド イ短調も収録されており、
こちらは楽器との相性も良く、
なかなかいいんですけどね。