$圏外の日乘-『高杉さん家のおべんとう』1
(メディアファクトリー
 MFコミックス フラッパーシリーズ、2010.1.31)

柳原望(やなはら のぞみ)、懐かしいです。

写真の本のオビに書いてある
一清&千沙姫シリーズも、
ジャケ買いして読みましたが、
『なんて素敵にジャパネスク』の亜流
くらいにしか考えてませんでした。

柳原の作品なら、現代ものの方が好きです。
花とゆめコミックスから出てた
『まるいち的風景』がお気に入りでした。

コミックスはどっかに、紛れこんじゃったけども(^^ゞ

ちょうどAIBOとかASIMOとかが
話題になってた時に出たんじゃなかったかなあ。

『高杉さん家のおべんとう』にも
コマの隅にちょこちょこと
「まるいち」キャラが出てきてます(藁

さて、その『高杉さん家』ですが、
大学の地理学教室のオーバードクター
高杉温巳(はるみ)31歳は、
死んだ従姉妹の娘である
久留里(くるり)12歳・中学1年生を
引き取ることになりました。

その久留里と、おべんとうを通じて
心を通わせていくというのが、
基本的な設定です。

オーバードクター事情
(大学院の博士課程を過ぎても
 大学などの就職先が決まらず
 フリーターのような状態を
 オーバードクターといいます。
 いわゆる高学歴ワーキング・プア。
 この説明で合ってるかな? w)
ないし学界事情に、妙に詳しいなと思ったら、
地理学やってる大学の先生に取材してるようです。

でも、やっぱ理系だよね、地理学って。
特別研究員でも給料が出るだとお。
文系では想像もつかないっす。
ま、ウン十年前の錆びついた知見ですが。

今だと文系でもそうなのかなあ(遠い目)

それはともかく、久留里ちゃん、
まつげの長いロングヘアの美少女です。
でもって、趣味がスーパーの特売探し(藁

ここまで凝った料理はしませんが、
我が身を振り返っても、
分かる分かる、な話がいっぱい出てきます。

なんか絵柄変わったかな~とか思いつつ、
するすると読み終わってしまいました。

読み進むほどに、
久留里が可愛くなっていきます。
なかなか、芯がしっかりしててよろしい。
(最初は黒目キャラで、引いてたんですが…)

目線は青年誌的、といえるのかどうか、
草食系男子的、といえるのかどうか、
分かりませんが、
設定がプチ・マニアックなノリで、
面白かったです。