こちらもまた、ライダー映画が始まる前に
寄った本屋で見つけました。

$圏外の日乘-トウカ草紙1
(小学館 flowers フラワーコミックスα、2009.10.14)

大野潤子はデビュー単行本
『きみたちは緑の胃ぐすり』
$圏外の日乘-きみたちは緑の胃ぐすり(カバー全)
(小学館 別コミフラワーコミックス、1988.8.20)
を、たまたま手にとって以来、読み続けています
(持っているのは1989年7月発行の4刷本)。

明らかにカバー買いで、
カバーのイメージどんぴしゃな作品
というわけでもなかったのですが、
同じ作者のコミックスを読み続ける内に、
ボーイッシュでハンサムな、
女の子としては不器用だけど優しさを秘めた、
気っぷのいいヒロインたちにハマりまして(藁
いっとき、気が向くと
同じ作品(『隣はA~国人』とか)を
何度も読み直したりしてました。

最近、本が出ないな~と思っていたら、
病気で休業していたようで、
また新作が出始めたのは喜ばしいかぎり。

『トウカ草紙』は、稲荷社の狐を
狂言回しにしたシリーズです。

巻頭に収録された「おーどりー」が
単発作品として好評だったのでしょう。
その次の世代(人間の側の、ですが)の話を
シリーズ化したのが、『トウカ草紙』です。

時かけテイストも感じられる
「おーどりー」もいいけど、
何といっても『トウカ草紙』の第2話
「異宿(ことやどり)」の設定にはびっくり。

何にびっくりしたのかは、
これから読むかもしれない人の
楽しみを奪うことになるので、
書きませんが……。m(_ _)m

本書には、シリーズ作品の他、
イタリア紀行のエッセイまんが
「水鏡迷宮のアジさん」も
収められています。

基本的にエッセイまんがは好みませんが、
しじみ汁を飲みながら涙するに至る流れは、
しみじみとさせられたことでした。



……あ、今気づいたけど
10日に『トウカ草紙』を紹介するなんて、
出来すぎじゃね?

あくまで偶然。狙ってませんよ~【藁

なお、タイトルの「トウカ」というのは、
ヒロインの名前「浦野トウカ」からきています。