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我が家には、空良の赤ちゃん時代から存在する
名物キャラがいます。

彼の名は「ロッタくん」。
奥山佳恵 てきとう 絵日記

パンジーがN.Y.土産に買ってきてくれた、
下に付いた棒で上半身を動かせるお人形。


なぜかいつのまにか設定が
「お風呂に入っているとやってくるお風呂の妖精」

と、いうことになっていて。

私と空良が湯船につかっていると
ふいにお風呂のドアがノックされ、

見るとそこには「ロッタくん」


「キャー!!ロッタくーーーん!!」

ロッタくんの姿はいつも空良を興奮させます。


ひと昔前まではパンジーが、自分の姿が見えないように
奥山佳恵 てきとう 絵日記

体を必死で隠して「ロッタくん操作」をしていたのですが

7歳になるとそーもいかない。


体が大きくなった空良がちょっと身を乗り出しただけで
パンジーの「必死体勢」は丸見えになってしまうのです。

でもそれじゃあー、やっぱいけない。

夢は見るもの。できれば見続けていたいもの。

まだまだ、妖精ロッタくんはサンタさんと同様
「この世に存在するもの」でなければいけないのです。

パンジーは考えました。

ロッタくんに糸をつけて、
上からつり下げて動かす戦法を!
奥山佳恵 てきとう 絵日記




きょうなんて、ますます手がこんだ。

帰ってきたとき、私と空良がちょうどお風呂に入っているのを知ったパンジーは
物音をたてないようにそーっとそーっと、お風呂場ドアの上にロッタくんを吊るして


「コンコンコン」とノックして

ロッタくんをひとしきり動かし

空良を喜ばし、よきところで撤収して


そしてまた、そーっとそーっと家を出て

私と空良がお風呂から出てきた頃合いをみて


「ただいまー」と 時間差で帰ってきた。

ロッタくんを動かしていたのはパパじゃありません
ロッタくんは、生きて存在している妖精です。


を、ただただ息子に実感させるために
アリバイ作りまで、巧みに。


帰ってきたパンジーに興奮気味にうったえる空良。

「パパ!もうすこしはやくかえってきたらよかったのに!
 いま、ロッタくんがきたんだよ!」

「そうだったんだー。残念だなー。」嘆いてみせるパンジー。


信じている限り存在するもの。それが妖精。(byピーターパン)

いつまでもロッタくんに存在していてほしいのは

わたしたちの方かもしれない。


空良、もしかしたらとっくに気が付いているかもしれないけど

どうかもうすこしのあいだだけ、

ロッタくんに喜んでいる

空良の顔を見させて。