ドル建て債券投資を希望したら・・・ | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

年末にかけてドル建て資産を積み上げましたが、

どうやら短期的には失敗だったようです。

当分は円高かもしれませんね。


ただし、このブログにも書いてあったように、

その部分については保険のようなものですので

全く問題はございません。

(日本株で持っていたってどうせ目減りしているし、ドルベースでは全く目減りしていない)


(ずいぶん昔にも似たような記事を書いたと思いますが、)

私はこのような資産はあえて店頭の別口座で買うようにしています。


理由は、

・ネットで買うと、ご丁寧に毎日毎日損益をリアルタイムで見せてもらえる為、

 気になって精神衛生上、保険が保険にならない。

 (海外資産なら、低レバレッジのFXでも良いのだが、マイナス○○万円等と表示されると

 買う時の気持ちをすっかり忘れて何だか今売らないとまずいことになるような気になってくる・・・)


・たまに店頭に出向くと、自分がお金持ちになったことを確認できる。

 (少なくともその気分を味わえる。

 ネット上でいくら運用しても誰からも何も言われないが、

 店頭に行くと、支店長だか部長だかから丁寧な挨拶を受け、粗品をいっぱい貰うことができる)


・店頭の営業担当がどんな商品を勧めているのか実感として知ることができる


あくまで、何かあった時の為に資金を退避させるのが目的なんですが、

他にもいろいろ面白い体験ができるわけです。

(これまでは円建てでしか資産を持たない主義でしたが、

急激な円安リスクも存在する為、今回はドル建て資産も積み上げた)


まず、そのような私の事情を説明したにもかかわらず、

店頭の営業担当者が進めてくれるのは、

レアル建てで投資適格とは言えない新興国債にも広く分散投資した高利回りファンドや

ドル売りレアル買いを絡めた上でカバードコール戦略を採用した高配当米国株ファンド

だったりするわけです。


私もこれらの最新の高利回り商品の何がどうなっているのか良く分かっていないので

1時間ほど営業担当者から説明を受けるわけです。


派手なパンフレットと、パソコンのモニターを使って


「こちらの商品は年利回りが17%期待できます。

お客様ですと毎月○○万円の分配金が入ってくるでしょう。」


等と説明が始まるわけです。


けど、この理屈だと新興国に向かっていた資金が米国に引き上げられ、

レアルが売られるタイミングで米国株が暴落するようなことになったらまずいんじゃないの?

(十分想定されるリスクだ)などと質問すると


「確かにそれは悲惨な事になります。けど、レアルは・・・」


営業担当者からすれば、きっと手数料が大きいのでしょう。

顧客の事情は二の次なのです。


確かにレアルの高金利にはインフレに苦しんだブラジル独特の事情がある為、

リスク以上のリスクプレミアムが乗っているようにも思えますが、

少なくとも私のニーズからは大きく外れているわけです。


で、散々説明を聞いた後、


ところで、最初に言ったように今回の投資は円安リスクからの回避が目的です。

円高側へのリスクは甘んじて受けますが、

それ以外の米国株の変動リスクや新興国の信用不安と言ったリスクは取りたくありません。

すみませんが、低利回りで結構ですから、

ドル建ての固い債券投資みたいなのはありませんか?


そういうと、

如何にも「これは陳列しているだけで売り物ではありませんよ」といった

雰囲気の地味~なモニター画面が現れ、

(もちろん派手なパンフレットもない)


「一応、既発債というのがありますが、利回りはわずか2~3%です。」


とようやく私が当初希望した商品が出てくるわけです。

(おそらく手数料は雀の涙程度なんでしょう・・・。)


ああ、コレですコレです。私が期待している商品は。

じゃあ、そのダブルA格のGEとウォルマートの社債を○万ドルずつ・・・。


何か勝負にでも負けたような残念な表情で、

営業マンは注文を入れてくれるわけです。




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